やりがいがなくて薬剤師辞めたい

薬局を辞めて病院薬剤師として働くべきたった1つの理由

病院薬剤師として勉強したい薬局薬剤師Oさん

 

[voice icon=”アイコンURL” name=”薬剤師O” type=”l”]

【年齢】26歳
【職場】薬局
【年収】450万円
【休み】普通
【人間関係】問題なし
【備考】向上心高め

大学を卒業してから地元の薬局に就職した。

大した理由はなく強いて言えば給料が高めと言うのが理由。

仕事は当初覚える事が多く慣れるまで大変だったが徐々に慣れていった。

しかし知れば知るほど自分の薬剤師としての理想像と薬局の仕事はかけ離れている。

何をするにも医者の許可が必要。

軟膏の本数1本ですら疑義照会せねばならず、むしろその様な雑務での疑義照会が大半を占める。

自分は薬剤師国家試験に合格した時に、せっかく6年間も勉強したのだからその専門的な知識を使って人の役に立つような薬剤師になろうと決めた。

しかしこのままではただルーティンをこなすだけの薬剤師で終わりそうだ。

いっそ今の薬局薬剤師を辞めて、病院薬剤師へ転職して自分の追い求めていた薬剤師を目指そうか考えている。

[/voice]

 

 

病院でも薬局でも薬剤師は学べる

病院薬剤師は専門的な知識が学べる一方で給料が安いというジレンマを抱えている人もいます。

しかし逆に薬局でも専門的な薬剤師としての仕事が十分に発揮できて、給料も十分に貰えている現状に満足していると言う人も多く見られます。

 

一見矛盾しているかのように思えますが、やはりその薬局の体質や近くの医者との関係性なども大きく影響していると言えるでしょう。

 

しかしあなたにまず言っておきたいことは

今の薬局を辞めて他の薬局に移ると言うのは絶対に辞めましょう。

 

なぜなら調剤薬局であなたが理想とする薬剤師として働けるかは実際に働いてみないと分からない部分が大きいからです。

下手をすると「総合病院前でしっかり勉強できます」という薬剤師求人業者のキャッチフレーズに騙されて、ただ黙々と調剤をこなすだけの薬局になってしまう可能性も決して低くはありません。

 

特にあなたの場合はモチベーションが上がっている状態なので、そのギャップを埋める様な職場を外から探すのは大変困難です。

 

そしてまた「病院薬剤師だから学べる」とも考えないようにしてください。

 

病院薬剤師の環境に依存してはいけない

薬局薬剤師は医師の顔色を重視する必要があり、全ての権限が医師にあると言うのも事実です。

しかし病院薬剤師もまた個人だけでは専門性を発揮する事は難しく、医師を含めた周りの医療スタッフとの連携や巨大な組織の下で薬局以上に多くの制約に縛られる事もあります。

 

またデメリットとして給料が安くなるのが一般的ですが、その反面勉強会が続いて帰りが遅くなったり、拘束時間が長くなるケースも十分考えられるでしょう。

 

それに病院薬剤師だからと環境に依存するのは大きな間違いです。

 

例えばあなたが病院薬剤師として働き始めても周りの薬剤師が一切やる気がなく、ただ毎日が過ぎれば良いと考えると言った環境であるならば、あなたもほぼ間違いなく周りの薬剤師に流されて学ぼうとする姿勢は失われてしまうでしょう。

 

つまり薬剤師にとって大事なのは

薬局・病院といった括りではなくその職場の環境

によるところが一番影響が大きいからです。

 

病院薬剤師に転職すべし

だからこそあなたは薬局薬剤師を今すぐ辞めて病院薬剤師へ転職しましょう。

あなたはまだ20代です。

薬局薬剤師に魅力を感じないその新鮮な気持ち、もっと自分の視野を広げたいと思う感情は今しか起きません。

 

おそらく年を重ねるごとに今以上に環境を変える事に重みを感じてしまい、しかもそれが薬局ではなく「初めての病院」となると余計に足かせになってしまいます。

すると現状に満足したり、動けない立場になったりとあなたのその新鮮な気持ちを劣化させる要素はいくらでも湧いてきます。

 

あなたが今すぐに薬局を辞める必要性はないかもしれません。

しかしそれは同時に何か辞めるきっかけがないと動く事ができないという事です。

そしてそのきっかけと言うのはいつまで経ってもやってこない。ずっとモヤモヤした気持ちのまま今の仕事を続ける事になります。

 

ですから1日でも早く病院薬剤師へ転職を考えましょう。

 

あなたが得られる一番重要なもの

しかし先程は「病院でも薬局でも薬剤師は学ぶ事ができる」「環境に依存してはいけない」と言いました。

それなのに病院薬剤師に転職するのは本当に正しいのか?と思われるかもしれませんが全く問題ありません。

 

と言うのもあなたにとって大事な事は「勉強になる職場で病院薬剤師として働く」という事以上に

「学びたい姿勢」「もっと立派な薬剤師になりたい」という高いモチベーションを持って転職という面倒な事を行うその行為こそが、あなたが得られる一番の収穫だからです。

 

はっきり言って転職するのはすごくエネルギーが必要です。

辞める時もそうですし、新たな職場を探す時にもエネルギーを要します。

今のままでいるのが一番楽なのは間違いありません。

 

しかしそれでも今の環境を抜け出して、自分の薬剤師としての向上を考えるのであれば、それだけであなたは薬剤師として大きな一歩を踏み出した事になります。

あなたが自分で考えて、自分で目指したい薬剤師になるために自分で選択する。

この薬剤師としての行動力は今後のあなたの薬剤師人生において絶対に必要なものになってきます。

 

病院薬剤師として働きたい人へ

自分の見聞を広げるために今の環境を捨てる。

どう考えても悪い事ではありませんし、あなたの考えに対して反対する人はほぼいないでしょう。

しかしそんなケースですらも仕事を辞める事に抵抗を感じるのは仕方がない事だと思います。

 

初めの一歩を踏み出すのは凄くエネルギーが必要です。

 

あなたと同じ様に悩んでいる人も実際はかなり存在する事でしょう。

ですから多くの人が何かの「きっかけ待ち」をしていて結局仕事を辞めれなかったり、時間が経つに連れて諦めがついたりする事も多いです。

 

もちろんそれも1つの答えです。

必ずしも転職を考えなかったら悪という話しではありません。

 

ただ、今あなたに病院薬剤師として働きたい気持ちがあるならば絶対に転職する事をおすすめします。
その結果やはり病院薬剤師でも理想とする薬剤師としての仕事が出来なかったという場合は、再度自分の理想的な薬剤師の働き方を模索しましょう。

その時はまた違った見方になっているはずです。

 

また絶対に忘れてはならない事は「自分が選んだ道だから」といって理不尽な事を全て受け入れる必要はありません。

あなたの目的は病院薬剤師として学ぶ事になりますので、それ以外のストレスが邪魔をするのであれば、自分を追い込む事なく早めに逃げましょう。

 

また仮にそこの職場が結果的に全く勉強にならない職場だったとしても、あなたのその行動を責められる人はいませんし、あなた自身も多少は後悔するかもしれませんが、結果的には絶対に転職して良かったと考えるはずです。