薬剤師が辞めたいパターン

6年制薬剤師はゆとり世代?どうしてバカにされないといけないの?

 

薬学部が6年制になり数年が経ちます。

すると職場の上司に当たる薬剤師は4年制。かたや20・30代の薬剤師は6年制の薬学部卒と2種類の薬剤師が存在することになります。

 

この6年制への移行が薬剤師の未来を正しいものへと導いてくれているのか正解はまだ分かりませんが、中にはこの様な嫌味を言われる職場もあるそうです。

「だからゆとり世代は」「本当に今の薬学部のレベルは低いんだな」

これらは4年制薬剤師が6年制薬剤師に対して吐いた言葉になりますが、ただ6年制だから、生まれた時代がたまたまその時代だっただけでこの言われようは非常に腹が立ちますよね。

 

そこで今回は4年制薬剤師から嫌味を言われる6年制薬剤師の悩みを見て行きたいと思います。

この手の批判に疲弊している6年制薬剤師の方はぜひ参考にしてみてください。

嫌味を言われる薬剤師Rさん

【年齢】25歳
【職場】薬局
【年収】400万円
【休み】普通
【人間関係】問題あり
【備考】新卒

薬剤師R
薬剤師R

新卒の薬剤師。

国家試験に1度落ちてしまったが今年は何とか合格する事ができ、晴れて薬剤師として働く事が出来た。

そして職場は調剤薬局を選び、日々慣れない仕事に四苦八苦しながらも毎日が勉強だと思って過ごしている。

しかし悩みが1つだけある。

それは上司の4年制卒の薬剤師が事あるごとに自分の事をゆとりだからとバカにするのである

確かに自分は頭も良い方ではないし、国家試験も1度落ちている。

ただ6年間しっかり大学で学んできた自負はあるし、国家試験の内容だって4年制卒の人よりも絶対に難しい問題を解いてきたはずだ。

それなのにゆとりだからとバカにされるのは正直腹が立つ。

こんな思いを毎日するのであれば同じ職場で働きたくない。

もう薬剤師を辞めたい。

6年制薬剤師から見た4年制薬剤師

6年制薬学部を出た薬剤師は4年制卒よりも大学で多くの事を学んできているはずです。

もちろん単純に考えて4年制薬剤師の1.5倍の時間をかけている訳ですから、むしろ差がないとおかしな話しとも言えるでしょう。

また薬剤師国家試験の難易度に関しても合格率は徐々に下がり、薬学部に入学し易くなった反面、国家試験でふるいにかけられると言った時代に突入しています。

つまり薬学生は「質」に対しても問題のないと言えます。

 

ではそんな6年制薬学部を出た薬剤師が4年制薬学部を出た薬剤師に関して「自分たちの方が勉強している」と思っているかと言えば必ずしもそんな事はありません。

と言いうのも絶対的に臨床の経験値が違うため、単純な国家試験の知識だけが薬剤師の全てではない事をいざ現場に出れば嫌というほど実感しているからです。

 

それに正直言って、多くの6年制卒薬剤師の人は「自分が6年制だから」「上司が4年制だから」などと特別な感情を抱いているケースは少数派でしょう。

特に何とも思っていない人がほとんどだと思います。

 

4年制薬剤師から見た6年制薬剤師

では逆に4年制薬学部卒の薬剤師が6年制薬学部卒の薬剤師を見てどう感じているかと言えば、こちらも同様に4年制薬剤師が6年制薬剤師を見て抱く感情に特別な物はないケースが実際はほとんどでしょう。

 

6年制薬学部が誕生して10年以上が経ち、6年制出身の薬剤師は特に珍しいことでもなくなく、代謝の激しい職場ならば新卒6年制薬剤師が毎年入社するのがむしろ当たり前のこととになっている職場も少なくありません。

 

すると多くの4年制薬剤師が6年制薬学部卒に対して特別にプラスの感情を抱く事はなく、またマイナスの感情を抱く事もありません。

 

もちろん知識として「薬学部は誰でも入れる時代になってレベルが下がった」「薬剤師国家試験の難易度が上がったのではなく、単に受ける学生のレベルが下がっただけ」と言う人もいますが、現に今行われている薬剤師国家試験の問題を実際に解いた現役4年制薬剤師はかなり少数派。

おそらく問題を1問すら見ていない薬剤師がほとんどだと思います。

 

6年制薬剤師が揶揄される理由

では「4年制」「6年制」の括りを気にする現場の薬剤師はほとんどいないながらも、どうしてあなたは6年制薬学部、ひいてはゆとりだからと揶揄されてしまうのでしょうか。

 

それはあなたに「6年制だから」「ゆとりだから」と言ったことが問題の根底にあるわけではなく、単純にあなたを攻撃する便利な括りとして、それらの言葉を使っているだけの可能性が非常に高いです。

つまりかみ砕いて言えばただの悪口の分類です。

 

薬学部6年制とゆとり世代の関係

ではここで実際のゆとり世代の背景について少し紹介したいと思います。

実はゆとり世代の1年目である1987年生まれと言うのは、大学入学時にちょうど薬学部が6年制に移行したばかりの年になります。

 

そしてゆとり世代の特徴として「学校が完全週5日制」だったり「絶対評価の導入」だったり「授業時間の短縮」などが挙げられています。

 

つまりゆとり世代の子供達は学校で勉強する絶対的な時間が最も少ない世代であるにも関わらず、薬学部に進んだ学生は最も勉強を強いられる世代というある意味不幸な世代とも言えます。

 

しかし実際に6年制薬学部の学生がそれを肌に感じているかと言えばおそらくそんな事はありませんし、それを揶揄する4年制薬剤師もまたそんな事が念頭にあって責めている訳ではないでしょう。

 

つまり薬学部が6年制だから、ゆとりだからと言う事が根本的な問題として捉えている訳ではなく、単にあなたを攻撃する便利な言葉だからゆとりと言う言葉を使われているだけなんです。

 

6年制薬剤師の取るべき対応

あなたも心のどこかで実は、自分がゆとり世代だから6年制だから上司の薬剤師に小言を言われている訳ではないのは感じ取っているのではないでしょうか。

しかし怒りの焦点をそれに合わせる事で、折り合いをつけているのでしょう。

ですからあなたがとるべき一番の正解は逐一反応するのは止めることです

 

相手は深い意味を持ってあなたを攻撃したい訳ではなく、単にあなたに小言を言いたいだけであり、その様な根拠の乏しい理由でしかあなたを罵ることができないのであれば、逆にその責める薬剤師の方が遥かに問題がある人間です。

 

確かに学生時代は「勉強ができる・できない」がそれなりに重要なファクターでした。

そして薬剤師で言えば出身大学や薬剤師国家試験の難易度などがそれらに該当します。

 

しかし社会人になれば出身大学や薬剤師国家試験の点数など一切関係ありません。

社会で見られるのは、それらの評価ではなくシンプルに「仕事ができるか・できないか」が重要視されます。

 

つまりゆとりであろうが6年制だろうがFランク大学卒業だから関係ありません。

むしろ学歴を自慢したり国家試験の点数をいつまでも自慢し、そうでない人間を否定してくる薬剤師がいるならば、その薬剤師はおそらく仕事ができない薬剤師です。

 

4年制薬剤師に小言を言われる6年制薬剤師への最終結論

日頃から新人教育を任されたり、実習生を受け入れている様な職場であれば、新卒の薬剤師の評価も適切な判断ができるもの。

おそらく「ゆとりだから」などと言った括りで揶揄したり否定したりする人はいません。

 

しかし普段新卒の薬剤師と接する事の少ない人は右も左も分からない薬剤師を育てる事に慣れていません。

ですからあなたの客観的な1年目の薬剤師としての評価は大分ズレたものになっています。

 

しかしあなたはその様な人の言葉を気にする事はありません。

もしそれが行き過ぎてパワハラになってしまった場合は別ですが、基本は受け流してあなたの社会人としての受ける理不尽な経験として処理しましょう。