薬剤師を辞めたい~4年制薬剤師にバカにされる~

嫌味を言われる薬剤師Rさん

【年齢】25歳
【職場】薬局
【年収】400万円
【休み】普通
【人間関係】問題あり
【備考】新卒

新卒の薬剤師。国家試験に1度落ちてしまったが今年は何とか合格する事ができ、晴れて薬剤師として働く事が出来た。そして職場は調剤薬局を選び、日々慣れない仕事に四苦八苦しながらも毎日が勉強だと思って過ごしている。
しかし悩みが1つだけある。それは上司の4年制卒の薬剤師が事あるごとに自分の事をゆとりだからとバカにするのである。確かに自分は頭も良い方ではないし、国家試験も1度落ちている。ただ6年間しっかり大学で学んできた自負はあるし、国家試験の内容だって4年制卒の人よりも絶対に難しい問題を解いてきたはずだ。それなのにゆとりだからとバカにされるのは正直腹が立つ。こんな思いを毎日するのであれば同じ職場で働きたくない。もう薬剤師を辞めたい。

解決策

6年制薬剤師から見た4年制薬剤師

確かに6年制薬学部を出た薬剤師は4年制卒よりも大学で多くの事を学んできているはずです。もちろん単純に考えて4年制薬剤師の1.5倍の時間をかけている訳ですから、むしろ差がないとおかしな話しとも言えるでしょう。また薬剤師国家試験の難易度に関しても合格率は徐々に下がり、薬学部に入学し易くなった反面、国家試験でふるいにかけられると言った時代に突入しています。つまり質の問題もバランスが取れていると言っていいでしょう。

ではそんな6年制薬学部を出た薬剤師が4年制薬学部を出た薬剤師に関して「自分たちの方が勉強している」と思っているかと言えば必ずしもそんな事はありません。と言いうのも国家試験で勉強した事と実際の現場で起きる事は必ずしも正解が一致しない場合があり、それに臨床の経験値が違うため。そしてなんと言っても単純な薬の知識だけが薬剤師の全てではないからです。

それに正直多くの6年制卒薬剤師の人は「自分が6年制だから」「上司が4年制だから」などと特別な感情を抱いているケースは少数派でしょう。特に何とも思っていない人がほとんどだと思います。

 

4年制薬剤師から見た6年制薬剤師

では逆に4年制薬学部卒の薬剤師が6年制薬学部卒の薬剤師を見てどう感じているかと言えば、おそらく多くの4年制薬剤師が6年制薬学部卒に対して特別にプラスの感情を抱く事はなく、むしろ薬学部全入時代において学生の質の問題、そして6年間も学んできた事が逆に「そんな事も知らないのか」と言うマイナスの面を浮き彫りにしている可能性の方が高いでしょう。それにいくら国家試験の難易度が上がったからと言って、昔と比べてどれくらい難易度が上がったのか判断できる4年制薬学部卒の薬剤師はどれだけいるでしょうか。おそらく問題を1問すら見ていない薬剤師がほとんどだと思います。

しかしこちらも同様に4年制薬剤師が6年制薬剤師を見て抱く感情に特別な物はないケースが実際はほとんど。むしろどの大学かの方が気になる事でしょう。

 

6年制薬剤師が揶揄される理由

では多くの薬剤師が4年だから6年だからと気にしている人は少ないでしょうが、どうしてあなたは6年制薬学部、ひいてはゆとりだからと揶揄されているかと言えば単純にあなたを攻撃する便利な括りとして、それらの言葉を使っているだけの可能性が非常に高いです。

そもそもゆとり世代の事に関して揶揄する4年制薬剤師はゆとり世代に関して深く知っている人は少なく、単にイメージから「ゆとり」だとしているケースが多いです。

 

薬学部におけるゆとり世代とは

では実際のゆとり世代の背景から述べますと、実はゆとり世代の1年目である1987年生まれと言うのは、大学入学時にちょうど薬学部が6年制に移行したばかりの年になります。

そしてゆとり世代の特徴として学校が完全週5日制だったり絶対評価の導入だったり授業時間の短縮などが挙げられています。

つまりゆとり世代の子供達は学校で勉強する絶対的な時間が最も少ない世代であるにも関わらず、薬学部に進んだ学生は最も勉強を強いられる世代というある意味不幸な世代とも言えます。

しかし実際に6年制薬学部の学生がそれを実に感じているかと言えばおそらくそんな事はありませんし、それを揶揄する4年制薬剤師もまたそんな事が念頭にあって言っている訳ではないでしょう。

つまり薬学部が6年制だから、ゆとりだからと言う事が根本的な問題として捉えている訳ではなく、単にあなたを攻撃する便利な言葉だからゆとりと言う言葉を使われているだけなんです。

 

あなたの取るべき対応

あなたも心のどこかで実は、自分がゆとり世代だから6年制だから上司の薬剤師に小言を言われている訳ではないのは感じ取っているのではないでしょうか。しかし怒りの焦点をそれに合わせる事で、折り合いをつけているのでしょう。

ですから逐一反応するのは止めましょう。

それに深い意味を持ってあなたを攻撃したい訳ではなく、単にあなたに小言を言いたいだけの可能性も非常に高いです。

 

最終結論

日頃から新人教育を任されたり、実習生を受け入れている様な職場であれば、新卒の薬剤師の評価も適切な判断ができるもの。おそらく「ゆとりだから」などと言った括りで済ませてしまう人はいないでしょう。しかし普段新卒の薬剤師と接する事の少ない人は右も左も分からない薬剤師を育てる事に慣れていません。ですからあなたの客観的な1年目の薬剤師としての適切な評価は大分ズレたものになっています。ですからその様な人の言葉を気にする事はありません。もしそれが行き過ぎてパワハラになってしまった場合は別ですが、基本は受け流してあなたの社会人としての受ける理不尽な経験として処理しましょう。


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