薬剤師が辞めたいパターン

違法な薬局の管理薬剤師を辞めたい?あなたも共犯の1人です

あなたの勤めている薬局や病院は一切の不正を犯していない自信がありますか?

もし不正を犯しながらも度が過ぎている場合や、もしくはそれが当たり前とされていた場合に一人の薬剤師として「これ、本当にいいのかな?」と戸惑いを隠せない人も多いかと思います。

 

そこで今回は違法な薬局で働いている薬剤師の悩みを見て行きたいと思います。

自分の職場に疑問を持ちながら毎日仕事をしている薬剤師の方はぜひ参考にしてみてください。

職場がグレー過ぎて困惑している薬剤師Hさん

【年齢】28歳
【職場】薬局
【年収】500万円
【休み】普通
【人間関係】問題なし
【備考】初めての転職

薬剤師H
薬剤師H

大学を卒業して病院薬剤師として勤務していた。

しかし2年前に転職し現在は調剤薬局に就職している。

病院と薬局は同じ薬剤師でも業務内容や仕組みが異なる部分が多く戸惑っていたが、もともと総合病院で働いていたので薬に関しての知識は備わっているつもりだ。

そんな新たな職場に入って真っ先に気になった事がある。

それは完全違法とまでは言わないがグレー・ブラックな部分が非常に多い薬局と言う事だ。

例えば無資格調剤は当たり前。薬歴の記入もコピペ。卸も安い現金問屋を利用する事も多く、ひどい時は事務が薬を患者に渡すケースもある。

初めの内は入社して間もないので目を瞑っていたが、どうやら管理薬剤師がこの度退職すると言う事で、自分が管理薬剤師になる可能性が高い。

そんな中、もし保健所や厚生局の監査が抜き打ちで入れば間違いなくアウト。

仮に自分が上に直訴して改善を懇願しても、急に会社の体制が変わるとも思えない。

辞めた方が良いのか真剣に悩んでいる。

薬剤師もサラリーマン。正論が言えない

会社に貢献してその分の対価を給料でもらう事に薬剤師も変わりはありません。

当然ながら薬剤師もサラリーマンです。

ではそんな組織において、仮にあなたの主張が正論だとしても、それが必ずしも会社にとって正義かと言われれば答えはNOとなります。

 

薬局の組織に求められている事はトップダウンの指示をいかにして受け入れ、その範囲内で成果を出すか。

例えば患者1人1人にきめ細かい服薬指導を行う事以上に、なるべく時間をかけずに1人の患者から多くの点数を算定する事がより優先されるのが実態の薬局もあるでしょう。

 

そして求められる人材は粛々と仕事をこなす薬剤師

正論を吐いて会社に不利益を被る意見などは煙たがられるだけであり、あなたの正義はただの迷惑行為とさえ判断されてしまいます。

 

もちろん中には現場の意見を聞き入れる所もあるでしょうが、利益を優先している会社ほどあなたと会社の温度差は大きいです。

 

罪が問われても管理薬剤師に責任はないのか

では仮にあなたが会社からの指示を守って業務を行っていた中で、あなたが管理薬剤師を勤めている際に薬局に何かしらの不祥事が起きたとします。

 

すると当然薬局としては制裁を受ける事になるかと思いますが、果たしてその時にあなたに罪はないのかと言われれば、おそらくあなた自身に落ち度が全くない場合は上からの指示の上という事で済むかもしれません。

 

しかしあなたの落ち度がゼロと言うのは現実的に難しい話しであり、起きた不祥事の度合いによっては現場の責任者であるあなたにも当然責任を負う義務が生じる可能性は決して低くはありません。

実際に2017年に発覚したアイセイ薬局の「処方箋付け替え問題」の際には

「役員は関わっておらず、会社ぐるみのものではない。関係した社員については、既に厳しい処分を実施した」アイセイ薬局が処方箋の付け替えで不正請求

とされています。

あなたに不正を指示する明確な証拠がない限り立証は難しいでしょう。

 

問題は「責任の所在」だけの話しではない

現実的に、一部の隙も無く品行方正な業務を行っている薬局は正直かなり少数派だと思います。どこの薬局も多少なりのグレーな部分に目を瞑り、日々の業務をこなしているのではないでしょうか。

しかし問題は「程度」の問題です。

 

中にはブレーキが全く効いていない薬局も存在するため、程度によってはあなたも大きな責任を負う事になります。

 

ただ仮にあなたに責任の所在がないとしても、もしあなたが組織的におかしいと問題提起する事ができたのであれれば

その不祥事は未然に防げた可能性もあったのではないでしょうか

それに不祥事の内容が患者の健康被害に直結する事であったならば、それでも自分に責任はなかった・悪くないと言えるでしょうか

 

きっと第三者の目からするとあなたもその不祥事に加担した1人。

ただの言い訳に過ぎません。

 

薬局の不正の選択しているのはあなた

あなたが働いているのは工場のバイトではありません。

患者の命に関わるかもしれない薬剤師の仕事です。

 

そんな職場において限りなく黒に近いグレーな事を行うのであれば即刻辞めるべきです

しかしなぜあなたは辞めないのか?

 

それは今まで積み上げたポストがなくなるから給料が減るから転職するのが面倒だから、経歴に傷がつくといけないから等の私欲の部分が大きいと思われます。

それに「他もやっている事だから」と言う根拠のない安心感に浸かっているのではないでしょうか。

あなた自身が私欲を優先して今の状況を選び続けている事になります。

 

つまり今の薬局の不正の現状は他でもないあなたが作ってしまっています

 

1人の薬剤師が環境を変えるのは難しい

あなたは今の会社の体制に不満を感じつつ決して賛同できるものではないとしながらも、責任の所在のありかだけを考えているとすれば、それは会社のそれとなんら変わりありません。被害者のふりをしているだけです。

 

また意外と多いのが、今のあなたの環境はあなたが作り上げたものではなく「元からそのようなシステムだった」と言うケースも非常に多いです。

 

そうなると誰が始めたのかは不明ですが、あなた(管理薬剤師や現場の薬剤師)が勝手に行ったこととされても文句は言えません。

理由は「上からの命令を立証する根拠がないから」です。

 

そしてその元からあるシステムを変える事は大変なエネルギーを要します。

 

ですからグレーな体質はいつまでもそのままであり続ける事でしょう。

初めの方で言った通り、あなたが正論を主張しても煙たがられるだけの可能性も存分にあります。

 

しかしつまるところ薬剤師としてのあなたの良心が非常に大切になってきます。

会社のせい、組織のせいにするのではなく、1人の薬剤師として正しい判断をしてみてください。

 

大きな問題はあなたが全く予期しない時に急に現れます。

そしてそれからでは遅いです。

あなたの薬剤師人生に最大級の傷ができます。

 

それにもし、薬局の不正で患者への健康被害が生じたり、本来不要なはずのトラブルが生じた場合にあなたは大きな後悔をする事になるでしょう。

 

いまのうちに一人の薬剤師として正しい選択をしてください。

あなたが行動を起こすしか手段はありません。