新人薬剤師が転職の際に必ず悩む事があります。それが
「辞め癖がついたらどうしよう」
と言う悩みです。
今の職場の人間関係がツラい、休みがない、もう明日仕事行きたくないと言う状況においても、常に頭の片隅にあるのが辞め癖が付いたらこの先も転職を繰り返してしまうのではないかと言う不安。
しかしこの悩みに関して最も大切なのは「辞め癖が付くのを懸念する」事ではありません。
ではここでは薬剤師が辞め癖を気にする必要がない理由、そして辞め癖が付かないようにする方法を紹介したいと思います。
辞め癖がつく事を理由に転職に踏み込めない薬剤師の方はぜひ参考にしてみてください。
薬剤師は必ず転職する
そもそも薬剤師は必ずと言って良いほど1度は転職をする職業です。
2度3度の転職は当たり前になります。
それに「転職するのが悪い事」と考えるのは少し気が早いと言えます。
例えば家庭環境が変わって転職を余儀なくされる方もいるでしょうし、自分に非がないのに労働条件が提示されたものと異なってきたケースも有り得る話しです。
そのあたりの自分の意志とは無関係な背景を含めた場合でも転職回数にカウントされますが、それは本当の意味での辞め癖とは言いません。
それに薬剤師にとって3~4回の転職歴は決して多いというわけではありません。
むしろそのくらいの転職回数は薬剤師にとって普通です。
もちろん最初の1回目・2回目の転職では「辞め癖」の事も考えてしまうかもしれませんが、大切な事は辞め癖がつくのではないのか?と言った「将来の不安」よりも「今のツラい状況」を抜け出す事を最優先しましょう。
大事な事はどこで転職のカードを切るのかという事。
あなたが今限界に近いほどツラい状況ならば、転職カードを温存しておく事はデメリットでしかありません。
薬剤師にとって転職は不利になるのか
ではそもそもどうして辞め癖が付いたらいけないのかと言えば、あなたが転職が不利になるからという身も蓋もない事を信じているからです。
今の時代のニーズとしては
薬剤師が必要 > 薬剤師の質
となっており、薬剤師がどのような人間かと言うよりも、取りあえず薬剤師免許があれば良いという構図になっています。
つまり転職経験の多い薬剤師からと言って、あなたが門前払いされる可能性はかなり低いと言えます。
また、身も蓋もない事を言いますと「辞め癖が付いたら困る」と心配している薬剤師は辞め癖が付く事がほとんどありません。
理由はあなたは辞める事にかなりの抵抗を感じている人だからです。
おそらくあなたはいざと言う時にブレーキをしっかり踏める人間です。
すると辞め癖がついたらどうしようと考えつつも、実際は一般的な転職回数に収まる可能性は高いです。
それに転職経験がない薬剤師は実は転職回数が多い薬剤師よりも実は「恐ろしい」デメリットがあります。
それは絶対的な経験が足りないことです。
あなたは転職回数が多いと不利になると思うかもしれませんが、逆に転職回数が少ない薬剤師もそれ以上にデメリットが大きいんです。
http://newpharmacist.net/case96
辞め癖がある薬剤師のイメージ
辞め癖が付いている薬剤師にあなたはどんなイメージを抱いていますか?
すぐに不平不満を口にする
我慢ができない
人間的に問題がある
仕事ができない
ざっとイメージしてもおそらくネガティブなイメージが多いですよね。
正直ポジティブなイメージはそこまで多くありません。
ただ先程も言った通り、自分の意志とは違った理由で転職をする事になったケースもありますので、一概にネガティブなイメージだけで語るのもナンセンスです。
しかし、辞め癖がついてしまっている理由が完全に個人の性格上の問題であるならば、これらのネガティブなイメージはもれなく該当するのではないでしょうか。
そしてその様な人はおそらく再度転職する事を余儀なくされてしまうでしょう。
新人薬剤師のあなたも不安ではありませんか?
自分はそうならないと信じていても、ひょっとすると将来的に自分もそっち側になってしまう可能性があると考えたらゾッとしますよね。
でも安心してください。
ここからは薬剤師が辞め癖が付かない魔法をお教えします。
薬剤師が辞め癖がつかない魔法の方法
まず薬剤師の辞め癖が付く原因の9割が「人間関係の問題」になります。
その他は1割あれば十分でしょう。
そもそも薬剤師の求人に関してはネット上で閲覧できる情報に加えて、実際に面接を行い仕事をスタートするのが一般的な流れです。
ですから目に見える範囲の労働条件の不利な部分(残業時間や休日出勤など)と言うのはある程度明るみにする事ができます。
逆に人間関係以外で辞め癖が付いている人は、ここを真剣に見ていない人。
あるいは転職会社などに勧められるがまま断り切れない性格の人でしょう。
ただこのケースはかなり少数派。
さすがに同じ過ちを繰り返す人はそうそういませんから、やはり問題となるには人間関係のこじれと言うのが一番大きいです。
そして人間関係のこじれの根本的な原因も、他の薬剤師の場合も当然あるでしょうがやはり本人自身に原因があるケースがほとんどになってしまいます。
では「性格を変えて、心を入れ替えましょう」と言う話しになりますが、これはほぼ確実に不可能です。
この場合は薬剤師がどうこうと言うよりも、人としての性格の問題になりますからそう簡単に変われたら苦労はしません。
「仕事の時だけでも仮面を被りましょう」と言う意見もありますが、それが出来ないのもあなたは気付いているはずです。
ではこれを解決する魔法は「自分に合った職場を探す」これに優るものはありません。
薬剤師が自分に合った仕事を見つける方法
今の薬剤師不足の世の中は「辞め癖がある人向けの転職先」も多く紹介されています。
それはどの様な職場かと言いますと大きく2つです。
1つは短期・派遣の薬剤師の仕事です。
こちらは長期で同じ所に勤める事にはなりませんから、まさに辞め癖がある人向きの転職サイトになります。
おまけに給料がかなり高め。時給で4000円の求人なども決して珍しくありません。
これならば合法的に辞める事が可能になり、期限が設けられている一方で高い給料ももらえて一石二鳥です。
そしてもう1つの方法は一人薬剤師の職場を探すと言う方法。
一人薬剤師の職場ならば初めは大変な事も多いかもしれませんが、慣れれば他の薬剤師と人間関係のトラブルが起きる可能性はゼロ。
自分で企業のリスクを負わずして自分の店を持つようなものです。
おまけにこちらも給料が高く設定されている事が多いです。
地方ならば薬局だけでなく病院も一人薬剤師の所が多いので、もし気楽に仕事がしたい場合はこちらもかなりおすすめになります。
一人で全てが出来るようになると言うのは後の薬剤師人生においてもかなり重要な経験となるでしょう。
ちなみに短期・派遣薬剤師の働き方を目指すのであればファルマスタッフが断トツで高年収・高時給の求人が多いため、まずはファルマスタッフを優先的に使用する事をおすすめします。
派遣薬剤師も1人薬剤師も嫌だと言う人向け
しかし中には派遣薬剤師として働いたり、一人薬剤師として働くことに抵抗がある人も少なくないと思います。
近場にその様な求人がない可能性も少なくありません。
ではそんなあなたは転職を諦めるべきかと言えば、その必要はありません。
要はあなた以外に薬剤師が複数いても人間関係がこじれない職場に就職すればいいだけです。
「それができたら苦労はしない」と思う人も多いかもしれませんが、しっかり戦略と情報収集を行う事によって、実はあなたが人間関係で悩むリスクはかなり下げる事が可能になるんです。
詳しくはこちらで解説していますが、要はキレイごと抜きであなたに来て欲しい職場へと就職する事が、あなたが人間関係で悩む可能性を限りなく低くする手段になります。