一般的な転職理論について

薬剤師免許があっても薬剤師として働く必要性はありません

薬剤師免許を取得すると薬剤師として働くことが当たり前です。

もちろんMRや大学に残り研究職として働く人もいますが、それらの職業を生涯続ける人は大変珍しく、最終的に薬剤師免許を使った調剤薬局や病院薬剤師で働く人が大半になります。

 

しかし中には「本当は薬剤師免許を使った仕事はしたくない」という人も少なくありません。

そこで今回は、薬剤師免許を使わない働き方について考えてみたいと思います。

 

「もう調剤はしたくない」「服薬指導は嫌だ」「薬剤師の仕事に嫌気がさした」

この様な考えの方はぜひ参考にしてみてください。

 

薬剤師免許があると薬剤師として働いてしまう理由

新卒で企業や研究職などの非薬剤師として仕事をしていた人も、いざ転職するとなるとほとんどの人が薬剤師として仕事を行います。

 

その理由として多くの理由が挙げられますが、その中の1つに

転職するのが容易だから

という点が挙げられます。

 

今の時代、仮に薬剤師でないとしても転職する事が厳しい時代とは言い難いかもしれません。

ただ、仮に20代・30代前半で何のスキルもない人が中途採用で年収500万円を保障され、おまけに全国どこでも働けるという条件はまず難しいです。

 

しかし薬剤師にとっては特段難しい話しではありませんし、さらに好条件の転職も可能となります。

そうすると他にやりたい事があるならば別ですが、わざわざいばらの道を歩む必要はなく、多くの人が当たり前に選択しているように薬剤師として仕事をすることを選ぶのではないでしょうか。

 

しかし薬剤師免許を持っている人が必ずしも薬剤師として働くことに抵抗がないかと言えば絶対にそんな事はありません。

そしてすでに薬剤師として働いている人の中でも抵抗がある人はとても沢山います。

 

薬剤師を辞めない方が良い人は能力がない人

もし特に大きな理由もなく薬剤師としての働き方を避けてきた人は、そのまま何も考えずに薬剤師として働くべきです。

 

そして

自分に能力がない・仕事ができない人

も絶対に薬剤師として働くことをおすすめします。

 

薬剤師が仕事をする上で一番重要な事は当然ですが「薬剤師免許があること」になります。

少なくとも今の時代では薬剤師としてのスキルは二の次であり、あなたが薬剤師免許を持っていればそれだけで重宝されます。

 

大変能力が高く優秀だとしても薬剤師免許を持っていなければただの人です。

服薬指導をする事もできませんし、OTC薬を販売することもできません。

薬剤師が好待遇なのはあなたが薬剤師として優れているからではなく「薬剤師免許を持ってるため」となります。

薬剤師免許に縛られる必要はありませんが、有効活用しない手もありません。

特に自分に能力がないと分かっている人などは、これほど強力なものは他にありません。私も能力がない人間なので薬剤師免許を取って本当に良かったと思っています。

 

もし自分が「調剤ミスが多く薬剤師に向いていないために薬剤師を辞めたい」と悩んでいる場合は、こちらは効率良く改善する方法がありますのでこちらも参考にしてください。

薬剤師辞めたい
ミスばかりして薬剤師を辞めたい!調剤ミスが恐怖な人の3つの対策 薬剤師が辞めたいと考える理由でトップに挙げられるものの1つにミスを繰り返して自信をなくしてしまう事が挙げられます。 ではミ...

 

薬剤師の資格を使って薬剤師として働かない仕事

もしあなたが薬剤師として調剤薬局やドラッグストアで働きたくないと考えながらも、薬剤師の免許を使って有利に転職をしたい場合今の時代多くの仕事がありますので、薬剤師として働かない薬剤師免許の使い道を紹介していきます。

 

企業の求人で薬剤師免許をフル活用

薬剤師の免許

こちらは薬の在庫管理やそれに関連する業務を行う管理薬剤師の求人です。

年収は550~700万円という事なので、調剤薬局と同程度ですね。

 

薬剤師を辞めたい

こちらは製薬メーカーの製造管理や品質管理の仕事の求人です。

年収も600~700万円と高めですね。

これらは医薬品を取り扱うため薬剤師免許が必要な仕事になりますが、当然ながら一般的な薬剤師が行う業務とは異なるものとなります。

そして多くの企業で管理薬剤師の募集を行っています。

基本は医薬品管理の仕事になりますので薬剤師として服薬指導や調剤に嫌気がさしている人にはオススメです。

「管理薬剤師」と言えども薬局とのそれとは違いますので身構える必要はありません。

 

 

薬剤師辞めたい

こちらはなんと化粧品企画プランナーの求人です。年収こそ高めではありませんが、薬剤師という仕事とは別の働きかたですね。薬剤師免許とは言わずに薬と関わらない働き方がしたい人にオススメです。

 

コントラクトMRで違う目線で医療業界に向き合う

薬剤師の求人

こちらはコントラクトMRの求人です。

コントラクトMRとは簡単に言えば「派遣のMR」になります。

業務内容はMRになりますので、年収は当然高め。今回探したものでも年収800万円の求人がありました。

これならば一度MRという職業を体験してみたい人も、好条件で絶好のチャンスとなるのではないでしょうか。

 

医療職の知識を活かすCRA

薬剤師の求人

こちらはCRAの求人になります。

CRAとは臨床開発モニターのことで新薬の臨床試験に携わる仕事となります。一般的な薬剤師としての働き方とは全く異なる働き方になります。

 

ちなみに上記の求人はプロジェクトマネージャーとしての求人となりますので、ある程度の経験が求められる職になります。一方でその分給料も高め。

最大で1200万円も可能という事で、たいへん夢のある職業ではないでしょうか。

 

全く関係ない業種に転職する

上での仕事は多少なり医療業界に関わる仕事でしたが無理に医療業界に携わる必要はありません。例えばフリーのライターになったり、もともとあなたの興味のあった薬剤師とは全く無関係の職場で働くのも全然OKです。

また完全に畑違いの仕事でなく薬剤師の知識を活かして講演や執筆を行って生計を立てるのもいいでしょう。

管理薬剤師でも可能な副業
【バレてもOK】管理薬剤師でもガンガン稼げるオススメ副業5選 副業解禁を行う企業も増えていく中、残念ながら管理薬剤師は副業自体が法律で禁止されています。 ただ管理薬剤師に禁止されている...

上記は副業として紹介していますが、突き詰めて本業にする事も十分可能なものになりますのでぜひ参考にしてみてください。

人と関わらない職場を探す

もしあなたが薬剤師と言う仕事自体にやりがいを見出せないというわけではなく、薬剤師として周りの人間関係などで疲弊してしまっている場合には、薬剤師でも他人と関わらない職場を探す事も十分可能になりますので、ぜひこちらも参考にしてみてください。

薬剤師が人と関わらないで済む職場を紹介します。
薬剤師でも人と関わらないで済む働き方を紹介薬剤師が人と関わらないで済む方法を紹介します。例えば調剤メインの介護老人保健施設や一人薬剤師の薬局や病院。また働かない選択肢を選ぶのもいいでしょう。...

 

薬剤師とは違う仕事を探す方法

薬剤師免許が必要でありながら、薬剤師として調剤や服薬指導を行わない仕事は意外ですがかなり多いです。

おまけに都心部だけでなく地方での求人が多いのもポイントです。そしてしっかりした企業が多いため、年収も多く福利厚生がしっかりしている所がほとんどです。

 

どうしてこれほど好条件なのに募集があるのかと言いますと薬剤師免許があるとみんな薬剤師として働いてしまうからです。

薬剤師免許を利用して薬剤師として働かない道を選ぶことは多くの人が知らないため、実は穴場となる賢い選択なんです。

 

正直薬剤師免許を持ちながら全く関係のない職種で働く事は周りを説得するにも一苦労する人も多いのではないでしょうか。それに基本的に薬剤師免許を活用した仕事を探す方法は難しいです。

と言うのも薬剤師求人サイトは基本的に調剤薬局やドラッグストアや病院をメインに扱っているため、企業の求人に対してはあまり力を入れていないからになります。

 

しかし薬剤師免許を必要としている企業は非常に多くあります。調剤ができる薬剤師ではありません。薬剤師免許を持っている人が欲しいんです。

 

ちなみに薬剤師免許を使わない求人が全国でも200件以上ありますので決して特別な求人ではありません。特に「エムスリーキャリアは断トツで企業の求人が多く、上で実例を紹介した求人も全てエムスリーキャリアになりますので薬剤師免許を使わない企業への転職には必須な求人サイトになっています。

もちろん通常の薬剤師求人もガッツリ扱っていますので、薬剤師としての働き方も並行して探している場合にはベストな求人サイトと言えるでしょう。

 

いずれにしてもここまま薬剤師として数十年働く事が考えられない人は1日でも早い内に行動に移すべきです。

今後は薬剤師としての供給が需要を上回る可能性も十分考えられます。すると薬剤師として働かずに薬剤師免許を活かす仕事は取り合いになってきます。

現時点で薬剤師免許を持っている人はこの上ないアドバンテージになりますので、取り合えずどの様な求人があるのかだけでも確認していて絶対に損はありません。


薬剤師転職の王道!エムスリーキャリア

薬剤師免許に縛られずやりたい仕事をやるべし

薬剤師免許は1つのツールに過ぎません

確かにそのツールは大変優秀なもので、取得するのには最低で6年間を要するものになります。

 

第三者からすると

「薬剤師として働けるのに働かないのは意味が分からない」「何を考えているの?」

などの意見も多く聞くことになるでしょう。

あなたがどう考えていても客観的に見ると「甘えだ」と思われるかもしれません。

 

しかし人が一生を生きるために大切な仕事を

「自分は薬剤師免許があるから」

という理由で縛られるのは本末転倒です。

そして自分以外の意見で仕事を決める必要性がどこにあるのでしょうか。

 

もし薬剤師以外の仕事で働きたい人で、悩んで悩んで苦しんでいる人もいると思います。中でも反対意見を言ってくる人はあなたのためを思って言ってくれる人もいると思いますが、本当にあなたのためになるのかをもう一度考えてみてください。

薬剤師をやめて他の仕事をしたい人へ
薬剤師を辞めて他の仕事がしたいと悩む人の解決法薬剤師を辞めて他の仕事をしたいと考えている薬剤師の悩みに答えます。もし辞めた場合のデメリットは何か、家族や周りをどう説得すればいいのか、薬剤師に復帰が可能なのか等について詳しく紹介しています。...

 

どんな働き方をするのもあなたの人生です。

そして繰り返しになりますが薬剤師免許は1つのツールでしかありません。

そのツールをどう使おうがあなたの自由。もちろん使わないのも自由です。

 

色んなしがらみで薬剤師として働かなければいけない場合もあるでしょう。

ただ「自分は薬剤師として働きたくない」という感情を捨ててまで無理に薬剤師として働くことは本当に正しいと言えるのでしょうか。

 

もう一度自分の生き方について考え直してみてください。