薬剤師の仕事が魅力的な理由として
どこでも働ける・給料がいい
という点が挙げられます。
全国問わず地方でも仕事はありますし、年収も初年度から500万円以上など当たり前。
仮にパート薬剤師として働いても時給は一般的なパートの2倍3倍は最低ラインです。
ただ、そんな薬剤師ですが決していい事ばかりではありません。
例えばブランク明けの薬剤師や薬剤師1年目の方にとって最も心配な悩み事は
使えないパート薬剤師と思われたらどうしよう
という不安ではないでしょうか。
使えないからといつの間にか他の職員から無視されたり、自分に自信を失ってしまう薬剤師も決して少なくありません。
そこで今回は薬剤師が使えない、仕事ができないと言われないようにするための裏ワザを紹介していきたいと思います。
これから薬剤師として働くことを考えている人、すでに働いている人もぜひ参考にしてみてください。
目次
仕事ができる薬剤師を目指す必要はない
初めての職場でパート薬剤師問わず社会人1年目の人が良く言われる言葉に
「自分で考えて行動しろ」「指示待ち人間になるな」
と言われる言葉があります。
ただしこの言葉は薬剤師には当てはまりません。
正確に言えば仕事が慣れてくると、ある程度自分で考えて動くことは重要ですが
初めの内は単純に言われたことを精一杯行いましょう。
基本的に使えない薬剤師とは当たり前の事が当たり前にできない人の事を言います。
そしてこの「当たり前」のハードルは実は決して高くないんですね。
ただ、その当たり前のことすらできない場合が薬剤師には多く、仕事の負担を減らすために入ってきたあなたに仕事を増やされては困ります。
また調剤事務から見ると使えない薬剤師だとしても給料は倍以上貰っていますのでそれで面白いはずがありません。
ですからまずは徹底して、100%の努力を全て注力して当たり前のことをこなす努力をしてみてください。
1を聞いて10を知る必要はなし。
まずは1を徹底的にこなす努力をすべし。
あなたはまだ戦力かと言われると微妙な存在です。マイナスにはなっていないかもしれませんがプラスにはなっていない可能性も高いです。
ですからあなたがまず薬剤師として行うべきことは体育会系の部活の先輩後輩のように、取りあえず言われたことをこなすようにしましょう。
自分で考えて行動するのはあなたが与えられた範囲の中で十分です。
始めは「その範囲を完璧にしてやる」くらいの気持ちでやり遂げましょう。
そしてここで大切なことは業務において仮にあなたの意見が正論だったとしても主張し過ぎないことです。
あなたの意見が正論であろうがなかろうが関係ありません。
当然の事ながらあなたにも薬剤師としてやってきたプライドがあると思いますが、まずはここをグッとこらえて自分を抑えてください。
まだ職場内で十分なコミュニケーションがとれていない中であなたが正論を主張しても、受け取る側にとってはあなたが反論しているだけと受け取られてしまう事も少なくありません。
理不尽でも正論を吐くのは我慢。
まずは対立しないことが絶対条件。
使えない、仕事ができない薬剤師はコミュニケーションが足りてない
使えないえない薬剤師のイメージは以下の事が挙げられます。
・同じことを何度も間違える
・指示されたことができない
・常識を超えたとんでもない行動をとる
大方納得のいくイメージだと思います。
しかしこれら以上に使えない薬剤師と思われてしまう大切なことがあります。それは
絶対的にコミュニケーション能力が足りない薬剤師です。
そもそも使えない薬剤師とはあなたが判断することではありません。
当然ながら他の職員があなたを評価して「使える薬剤師・使えない薬剤師」「仕事ができる薬剤師・できない薬剤師」の判断を下します。
ではコミュニケーション能力が低い薬剤師がどう関係しているのかと言いますと、そもそも「使えない薬剤師」というレッテルはかなりネガティブなイメージです。
少なくともあなたに対して正直良い印象は持っていないでしょう。
しかし、逆にもしあなたが他の職員と円滑な人間関係を築くことができれば、仮に多少使えないとしても受け入れて貰えます。
いわば「一緒に仕事をしたい人間」と思われることがとても重要になってくるのです。
「仕事ができるが一緒にいたくない人」
「仕事はできないけど一緒にいて楽しい人」
どちらが良いかと言えば一目瞭然ですよね。
薬剤師が目指すべきポジションは仕事の要領よりも一緒にいて楽しい人を目指す。
そうなれば大体の事は許される。
使えない薬剤師のレッテルは時間が解決してくれる
ではあなたがその職場の人に受け入れられようと努力をしているのに使えない薬剤師のレッテルを貼られた場合はどうすればいいのでしょうか?
その時は時間が経つのを待ってみましょう。
いくら仕事ができない薬剤師のレッテルを貼られたとしても、時間が経てば自然と仕事も覚えてきますし、入社して初日の頃と比べたら遥かに使える薬剤師に成長するはずです。
数カ月経つと、おそらくあなたがいないと困るレベルになっていると思います。
そうなると初めのうちに感じていた劣等感や疎外感は次第に感じなくなりますし、あなたの評価も徐々に変わっていくものになるでしょう。
もちろんそれまではツラい思いをするかもしれませんが、時間が経つにつれて絶対に解消されていくはずです。ですから使えない薬剤師のレッテルを貼られることは正直そこまで大したことではありません。
むしろより問題なことは「使えない薬剤師」から「つまらない薬剤師」にシフトすることです。
使えない・仕事ができない薬剤師より深刻な問題
つまらない薬剤師とは簡単に言えばコミュニケーションを上手くとる事が出来ないためその場に馴染めず、空気のよめない薬剤師のことです。
ざっくり言うと一緒に仕事をしたくないと思われることです。
使えない薬剤師は時間と共に解決する可能性が大ですが、こちらの場合は時間が解決してくれる可能性は高くありません。
そしてこうなってしまったら最悪です。
あなたが楽しく仕事をできないだけではなく、ずっと使えない薬剤師のレッテルを貼られたり、場合によってはいじめのような環境を作り上げられてしまう可能性すらあります。
ではあなたがそんな薬剤師にならないにはどうするのかと言えば、これははっきり言って難しい問題です。
なぜならば薬剤師の職場は非常に狭い環境での仕事になりますので人間関係も当然狭く、そこでの人間関係を改善していくにはあなたの努力以上に周りの職員の心まで変える必要があります。そしてそれは容易なことではありません。
ただしこの問題も解決する事が可能となります。
薬剤師が嫌われる理由は「必要とされていない」から
そもそもあなたに非がないのに嫌われてしまうことがあります。この場合は何をしても無駄です。
ではどうしてあなたは嫌われしまうのでしょうか?それは
そもそもあなたと一緒に働く事を望んでいないからです。
いくらその企業の人事部があなたが働いてくれる事を望んでいても、それを現場の人間が望んでいるとは限りません。
仮に現場の薬剤師が足りないとしても、もともといた薬剤師が完璧主義者であったり、偏屈なタイプの薬剤師であった場合にはお手上げです。
あなたの些細なミスに対してストレスを発散する事も容易に考えられます。
周りの薬剤師のタイプによっては新人というだけで嫌う人もいます。
あなたは現場で求められていない薬剤師の可能性があります。
ではあなたが働く事を本気で望んでいる職場はどこになるのか?
簡単に言えば現場の薬剤師があなたを欲する職場になります。
あなたの事を本心から望んでいる職場、一緒に働いて欲しいと考える職場でない限り、あなたは再び同じ疎外感を感じてしまう事になってしまいます。
※この問題に関してはこちらでも紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。
自分が使えない薬剤師、仕事ができない薬剤師かもしれないと悩んでいる人へ
今まさに自分は使えない薬剤師として周りに影口をたたかれているのではないかと不安な人も多いでしょう。
しかし新人のうちはもれなく使えない薬剤師です。
ですからあとは時間との勝負。
いつまでも使えない薬剤師とされるか否かはあなた次第です。
そしてそれ以上に人間関係が大切という事を忘れないでください。
また、単に使えない薬剤師を通り越してただの人格否定を受けている場合にはこの売り手市場の薬剤師において無駄にストレスを抱え過ぎるなど勿体ないです。
そしてストレスが日常生活にまで影響するのであれば本末転倒になります。
薬剤師が重視すべきことはお金を稼ぐこと以上に、あなたの日常を最重要課題にしてください。
薬剤師は基本いつでも辞めてOK!数カ月でも問題なし
あなたは薬剤師です。どこにでも職がある時代です。
辞める事へのハードルを高く設定する必要はありません。
「どこでも働けるし、せっかく薬剤師なんだから無理はしないでおこう」程度の気持ちでいてください。
どれだけ使えない薬剤師として扱われてもそれが人格否定にまで及んだり、いつまでも職場の上下関係ではなく身分制度のようなものを感じている場合は、それはあなたが悪いのではなく環境のせいです。
その職場に居続けることであなたがずっとツライ思いをしてまで薬剤師として働くのは全く持って割に合いません。
ですからあなたの中に「その職場で働くことを諦める」という選択肢を必ず持つようにしてください。
薬剤師が悩んでしまうのは辞めれない自己暗示をかけてしまっているから。
最悪「使えないと思われても良いや」くらいの気持ちを持ちましょう。
そしてもし辞める選択肢を選ぶとするならば、同じことの繰り返しにならないような「本当にあなたの事を必要としている職場」への転職を考えましょう。