ドラッグストアについて

薬剤師はマツキヨに転職して幸せになれるのか検証

 

ドラッグストアと言えばマツモトキヨシをあげる人も多いです。

近年は大手ドラッグストアの台頭により売上高では業界NO1から転落してしまいましたが、それでも多くの薬剤師に人気である企業であることには変わりません。

 

そこで今回はそんなマツモトキヨシを徹底的に紹介していきたいと思います

マツモトキヨシのリアルな口コミや評判、そしてマツモトキヨシに転職することは本当におすすめできるのか等について客観的に考察していきたいと思います。

またマツモトキヨへの転職する際に少し得する裏技がありますので、それらも併せて紹介したいと思います。もしマツモトキヨシへの転職を考えている薬剤師の方はぜひ参考にしてみてください。

 

マツモトキヨシで働く薬剤師の口コミ、年収、福利厚生について

 評判と口コミ

マツモトキヨシのリアルな評判をネット上のあらゆる情報をもとに紹介します。

マツモトキヨシのポジティブな評判

マツモトキヨの口コミ
マツモトキヨの口コミ

・有休がしっかり消化できて希望休も取りやすい。
・残業代がしっかり支給されるが基本的に残業が発生しないようにしている。ただしサービス残業は暗黙の了解の所もあり
・店長になると600~800万円が相場

マツモトキヨシの口コミ
マツモトキヨシの口コミ

・出産・育児制度に手厚く子育てする薬剤師に向いている
・小学校6年生まで時短勤務が可能

 

マツモトキヨシのネガティブ口コミ

マツモトキヨの口コミ
マツモトキヨの口コミ

・新卒薬剤師の給料が自分が入社した時よりも高い
・薬剤師でもレジ、発注、品出しも行う
・全国転勤の方が給料もボーナスも高いが通知がくるのが1~2週間前

マツモトキヨの評判を見る限りは、大手ドラッグストアならではのメリット・デメリットだと思います。

そして気になったのが入社時の薬剤師の年収です。新卒として入社するよりも転職で入社した方が給料が良いケースもあるため、それを不満に感じる口コミも見られましたが、それはそうですよね。

 

給料

マツモトキヨシの年収は地域や勤務体制によって異なりますが、おおよそ以下の通りとなっています。

正社員初任給:458~505万円
正社員中途採用:430~750万円
契約社員:時給3000円以上
パート:時給2000円以上 マツモトキヨ募集要項より

 

まず初任給に関してですが、こちらは転居ありかなしかによって給料が異なります。一番高額な給料である505万円をもらえるのは全国転居ありのパターンそして最も安い年収458万円は地方限定(茨城、山梨、岐阜、奈良、和歌山限定)で転居なしのパターンとなっています。

そして中途採用、いわゆる転職組に関してですが、こちらは430~750万円と幅が広いように見えますが年収のスタートはそこまで大差なくおおよそ年収500万円前後スタートの所がほとんどになります。

中途採用は新卒と違い一括採用している訳ではありませんので、転職する際には「どの店舗に就職するのか」もしくは「○○県全域での転居あり」のパターンが大半となります。

また個人の調剤薬局に関して言えば地方の方が給料が高いケースが多い一方で、マツモトキヨシに関しては特にそのような傾向にはなく極めて平等な給料分布になっています。もちろん勤務する地域によって多少の前後はあります。

そして「OTC専門」「調剤専門」「OTC+調剤」の3つの分類で給料を見た時に、OTC専門の場合は明らかに給料は低めです。

そしてマツモトキヨシは派遣の募集も行っており、こちらは時給3000円以上となっています。またパート薬剤師の場合は約時給2000円程度の所が大半となりますが中には時給3000円の所もあったりします。

 

勤務時間

マツモトキヨシの勤務時間は勤務地によって様々です。

調剤薬局メインの場合にはオーソドックスな9~18時勤務の所も多く、OTCや化粧品や日用品をメインに展開している店舗であれば10~21時の中での8時間勤務であったり、店舗によって22時過ぎまで勤務になってしまう店舗もあります。

またマツモトキヨシはウエルシアホールディングス等と比べても24時間営業の店舗が少ないため、ごく一般的な夜に閉まるドラッグストアと大きな違いはありません。

 

福利厚生

マツモトキヨシの福利厚生で一番の目玉となるのは従業員買物割引制度と言えるでしょう。この制度により店頭価格の10%オフで商品を購入することができます。

あとは「変形労働時間制度・時間外手当」として1分単位で残業代が発生するのも特徴的です。その他の借り上げ社宅などの一般的な福利厚生もあります。

 

パート薬剤師の時給や福利厚生

上でも紹介しましたがマツモトキヨシのパート薬剤師の時給は勤務地によって前後しますが、おおよそ時給2000円~2500円となります。正社員の高めの給与と比べてみると多少見劣りしてしまいますが、マツモトキヨシのパート薬剤師は

・パートでも年2回のボーナス
・従業員割引適応
・家事育児のための短時間勤務(週2日、1日4時間からの勤務)

 

などの時給以外のメリットもあります。

またグループとしての規模が大きい会社であるため、働きながら子供の急な用事で休まなければならない場合などにも安心できる勤務体制になっています。そして介護時短急務や介護休暇なども取得可能となっていますので、パート薬剤師としては働き安い環境ではないでしょうか。

 

マツモトキヨシの将来性の鍵は処方箋枚数

1995年からドラッグストア業界のNO1売上高を誇っていたマツモトキヨシですが、2017年に首位をウエルシアHDに奪われ、2018年にはとうとう4位まで転落してしまいました。

ただし売上高が4位転落と言っても

売上高:5588億7900万円で前年同期比4.4%増
営業利益:335億6500万円で18.1%増
経常利益:361億2300万円で17.2%増
純利益:227億5500万円で二桁の13.1%増

しかも利益は過去最高です。そして本業の利益を表す営業利益を見ればマツモトキヨシは都市部に強いサンドラッグに次いで第2位。

単純に売上高ランキングで4位に転落したからと言って将来性が乏しいわけではありません。むしろ売上高に関して言えば他のドラッグストアがM&Aを繰り返す事によって売り上げを伸ばし過ぎているのが現状と言えます。

 

そしてマツモトキヨは今後利益率の高い調剤薬局事業への拡大を視野に入れている事から、マツモトキヨシの将来性はいかに処方箋枚数を今後稼げるかによって左右されるでしょう。

マツモトキヨシは2019年にココカラファインと資本・業務提携する事が決定しました。これによりマツモトキヨシは業界第1位に躍り出ます。今後の動向にも要注目です。

 

薬剤師がマツモトキヨシに転職するメリットデメリット

マツモトキヨシへ薬剤師が転職するデメリット

マツモトキヨシに転職先を選ぶ際に考えなければならない事は業界大手と言っても給料がすごく高いわけではないという事です。

 

もし純粋に「なるべく早い段階で高い給料が欲しい」「OTCも学びたい」「将来性は関係ない。今が重要」と考えるのであれば、マツモトキヨシなどの大手ドラッグストアに転職するよりも中小のドラッグストアに転職する方が理想的です。

 

そしてマツモトキヨシのもう1つの欠点として店舗展開が地域によってかなり格差があるという事。首都圏や関東には力を入れているため多くの店舗がありますが、地方においては店舗数が少なく、また薬剤師が在籍していないためOTCのみの取り扱いの店舗も少なくありません。

<マツモトキヨの店舗数>
関東エリア:890店舗(非常に多い)
九州エリア:178店舗(少ない)
北海道・東北エリア:90店舗(非常に少ない)

corporate profile2018より

 

よって働く地域によっては他店のサポートが得られにくい場合もあるでしょう。サービス残業があるというのはやはり人手が足りない地域の方が可能性としては高いです。

半径数キロメートルにいくつも店舗がある地域と1~2店舗しかない地域では同じマツモトキヨシと言えども中身は別物になります。

 

マツモトキヨシへ薬剤師が転職するメリット

もしマツモトキヨシに転職してその後もずっと働き続けて昇進していく意思があるのであれば、高い年収のためにマツモトキヨシを選ぶのもいいでしょう。

マツモトキヨシのモデル年収として店長クラスだと年収700万円になりますが、マツモトキヨシなどの大手ドラッグストアの場合、単純に勤務年収によって年収が上がっていくのではなく役職に就く必要があります。

つまりマツモトキヨシで高年収を狙いたい場合は、それなりの立場につかなければなりませんが、努力の分が給料に繋がるのであればモチベーションも高まりやすいでしょう。

 

また特段高年収は求めないとしても、大手であるがゆえの福利厚生等の恩恵であったり調剤はもちろん、OTCや化粧品や日用品などの流通を含めて学ぶことは今後重要になってくると思います。

 

そして仕事の主軸を薬局にしたいと考える薬剤師にとってもマツモトキヨシは転職先とするのもおすすめです

と言うのもマツモトキヨシは現状、都市部への出店により売り場面積が限られるために調剤部門の設立が困難である側面もありますが、マツモトキヨシは今後も調剤部門への事業強化・拡大を行うつもりであり、健康サポート薬局の店舗も増やし続ける狙いであることから、単純にドラッグストアの薬剤師として転職するのではなくマツモトキヨシのブランドや資本力を活かした薬局薬剤師としての将来性も高いと言えるでしょう。

なにより大手調剤薬局と比較してもベースとなる給料が高いことからもおすすめです。

またマツモトキヨシは子育て後も時短で働きたいというビジョンがあるママ薬剤師にとってもやはり大手である事がメリットになります。

 

薬剤師がマツキヨに転職する時に年収を増やす方法

もしあなたがマツモトキヨシへの転職を考えているのであれば、おそらくめぼしい店舗や地域は決まっているでしょうから、一度自分の足で下見に行く事は必ず行うようにしてください。

また実際に転職を決めたとして、どうやってマツモトキヨシへ転職するのかと言えば大きく2つの方法があります。

1つはマツモトキヨシHPから直接行く場合

もう1つは薬剤師転職サイトから応募する方法です。

 

ただ、もしあなたがマツモトキヨシへの転職を考えているのであれば、絶対に薬剤師転職サイトから応募してください

 

そして中でも「お仕事ラボ」を使うようにしましょう。

 

理由は簡単です。

お仕事ラボを通してマツモトキヨシへ転職すると、まず登録するだけで1万円、面接に行くと3万円、就職が決まると10万円貰えるシステムになっているからです。

おまけにお仕事ラボであれば処方箋枚数などの店舗の情報も掲示されていますので、外からは見えないより具体的な情報も得る事が可能となります。



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薬剤師が大手調剤薬局やドラッグストアに転職する方法
【中途採用可】薬剤師が大手調剤薬局やドラッグストアに転職する方法薬剤師が大手調剤薬局や大手ドラッグストアに転職する際の方法と、得する方法を紹介していきます。ズバリ結論から言えばお祝い金が貰える薬剤師転職サイトを利用するのが最も得する転職方法となります。...

 

ただ欠点としてマツモトキヨシが掲載されていない地域もありますので、その場合は直接公式HPから応募しましょう。もしくは転職サイトに頼んでみてください。

仮に他の薬剤師転職サイトを利用するにしてもお祝い金が貰える所も少なく、はっきり言ってメリットはありません。