誰も教えてくれない薬剤師のおすすめ転職先

何年もブランクがある薬剤師が絶対に選んではいけない転職先

 

子育てが一段落ついたので薬剤師として現場復帰を考えている

これまで薬剤師とは関係ない仕事をしていたがこれからは薬剤師として働く

これらの中・長期間のブランクがある人がいざ薬剤師として働こうと考える際に不安は付き物だと思います。中には調剤経験がゼロの方もいる事でしょうし10年20年ブランクがある薬剤師の方もいると思います。

しかし単純に立地や年収や休みで転職してしまうとその不安は的中してしまいます。おそらくブランク明けかの薬剤師人生は長くなると思いますので、やはり最初の職場はそれなりに重要と言えます。

 

そこで今回はブランクがある薬剤師はどういった職場を避けて選べばいいのか、どういった職場を選ぶべきなのかと言う事について紹介したいと思います。

ブランクからの復職を考えて不安を抱えている薬剤師の方はぜひ参考にしてみてください。

 

ブランクから復職する薬剤師がやってはいけないこと

安易に調剤薬局を選ばない

一般的に「病院薬剤師は大変そうだ」と言うイメージがあります。

転職するのも薬局⇒病院は難しいと思われています。一方で調剤薬局は多くの人が働いているためイメージとして調剤薬局の方が病院薬剤師よりも働きやすいと思っている人もいるかもしれません。しかしこれは間違いです。

 

病院と違って調剤薬局はサービス業の面が強く、入院している患者と外来で来る患者の対応は別物であると思っていいでしょう。また保険請求や各種加算の算定の判断など調剤薬局特有のスキルは病院薬剤師のそれとは異なるものになります。

特に病院薬剤師は調剤薬局以上に保険請求にシビアではありませんので、「どうしてこんなくだらない事で疑義照会をかけてくるんだ」と病院薬剤師と薬局薬剤師の対立が生まれてしまうのも、それぞれ同じ薬剤師でもやるべき事が異なるのが理由の1つと言えます。

 

ですから「調剤薬局の方が楽そう。自分は病院で働いていた経験もあるし問題ない」と構えていると痛い目を見る事になりますので、安易に調剤薬局の方が楽そうと思って選ぶのであれば注意してください。仮にあなたが病院薬剤師の経験があるのであればまずは病院薬剤師から始めるのも悪くはないと思います。

 

処方箋枚数が100枚を超える薬局は避ける

もし調剤薬局でブランク明けの仕事を考えている人は処方箋枚数をかなり重要しましょう。そして処方箋枚数が1日に100枚を超える職場は無条件に避けましょう。

 

理由としては言うまでもなく忙しい職場であるため丁寧に仕事を教えて貰えない、自分の勉強する余裕がない点。そしてこの1日100枚と言うのは月の処方箋枚数を稼働日数で割った平均の100枚なので日によっては150枚を超える人もあるわけで、はっきり言って常勤薬剤師が数名いてもかなり忙しい可能性が高いです。

処方箋枚数100枚の薬局ならば8時間営業とすると480分÷100枚で4.8分に1枚処方箋がやってくる計算になります。このペースでやって来るとなるとメインで扱う診療科にもよりますが正直かなり忙しいです。処方箋1枚に対して調剤から監査・服薬指導まで5分では厳しいため処方箋が積み重なる事もあるでしょう。

 

基本的にそこそこ忙しい調剤薬局でもひっきりなしに患者がやってきてゆっくりする時間がゼロという状況は稀です。1日の中でも波があるのが通常です。

時期によってはずっと忙しい日もありますが、1日のうちで数十分は空白の時間があります。その間に同時に疑問点があったら調べたり採用薬の知識を深めたりするのを業務中に行う人も多いと思います。

 

ただ1日100枚を超える薬局だとそれらの余裕がある時間は全て薬歴に回されたり業務の準備に充てる事になる場合が多いです。おまけにあなたは薬歴の記載にも時間がかかると思いますので、体感的な忙しさは他の薬剤師よりも高いと思いますし残業を余儀なくされる時もあるでしょう。

 

またもしあなた以外の誰かが辞めた場合には1人当たりの処方箋枚数はさらに増える事になりますのでブランク明けの薬剤師が行うには荷が重いです。

そして何より仕事が忙しいとイライラする人も少なくありませんので、できれば復帰の最初から激務の職場は避ける事をおすすめします。またこれからの時代薬剤師の必要人数はさらにシビアになっていくでしょう。

 

調剤併設のドラッグストアは避ける

最近増えてきている調剤併設型ドラッグストアですがこちらもブランク明けの薬剤師の職場としてはおすすめしません。

理由は2つあります。

 

1つはOTCの知識と調剤薬局としての知識を同時に求められるからです。ブランクが長ければ長い程薬の知識は抜けていると思いますが、ここに新たに医療用医薬品とOTCに関する知識を同時に身に付けなければなりません。特にOTCは色んな成分が複合されている薬が多いため同じ医薬品を扱う仕事でも別ジャンルと言ってもいいくらい知識の詰め込みが必要になります。

 

そしてもう1点は調剤併設ドラッグストアは処方箋枚数がかなり少ないという事です。さっき処方箋枚数が1日に100枚を超える調剤薬局は避けるべきと言いましたが、今度は逆に少なすぎるのもブランク明けの薬剤師には適していません。

と言うのもあなたがこれから薬剤師として働く上で調剤経験は必須になります。つまり調剤スキルはスタンダードで備わっているべきスキルです。そしてそのスキルを身に付けるには正しい知識と経験が必要になってきます。もし1日数枚しかやってこない処方箋を受けているとそれらが定着するのにかなり時間を要してしまいます。

もちろん数をこなせばいいわけではありませんが、最低限の基礎体力を付ける必要もあることを考えるとやはり最初はそれなりの調剤経験を身に付けるべきでしょう。

 

ブランクありの薬剤師は門前薬局を選ぶべき

では逆にブランク明けの薬剤師が選ぶべき職場はどこかと言うとズバリ門前の調剤薬局です。そして処方箋枚数が適度な職場がいいです。

 

理由は同系統の処方箋を受ける事によって最初に勉強すべき範囲を狭める事ができる点。

そして調剤になれるためです。

 

門前の調剤薬局は近くの医療機関の処方の扱いに慣れていますので処方医の癖や特徴、そして必要な薬の在庫などを十分すぎる程把握している事が多いです。ですから面で受けている薬局よりも圧倒的に処方箋を捌くためのノウハウに長けています。

 

そこで働くことによって職場の薬剤師から効率の良い働き方を学べますし、複雑な処方を面で受けるよりもブランクからの復職のハードルを1つ下げる事ができます。また同じ系統の処方箋であるため勉強も集中して行いやすいです。

あなたはブランクがあって薬剤師としてのスキルがなかったとしても患者からすると関係なく専門家の1人になりますので、その知識を最短時間で身に付ける必要がありますがそれに門前の調剤薬局はベストになります。

上では「安易に調剤薬局を選んではいけない」と言いましたが、今後も薬剤師として働く可能性が高いのであれば調剤経験を手に入れるためにも門前の調剤薬局を選ぶ事をおすすめします。

ブランクから復職する薬剤師に伝えたいこと

ブランクあり調剤経験ゼロでも薬剤師は99%再就職可能

今の薬剤師を取り巻く環境を考えると薬剤師の需要は高いです。

転職サイトを見ても「ブランクありでもOK」「調剤経験なしOK」「新卒OK」これらの甘い文言が並んでいます。おまけに年収もかなり高い求人も少なくありません。つまりあなたが薬剤師として働く意思があるならば今ならほぼ99%就職可能になります。たとえ調剤スキルがないとしてもです。

 

するとあなたは無意識にこう思うはずです

「自分には価値がある」「薬剤師の免許があって良かった」と。

 

しかし残念ながらあなた自身には価値はなく価値があるのはあなたが持っている薬剤師免許です。そして現場で働く他の薬剤師からすると本当に求められるのは薬剤師免許ではなく薬剤師としてスキルのある人材です。

もちろんこれまで調剤経験がなかったりブランク期間が長かったりすると薬剤師としてのスキルがないのは当然です。ただその当たり前を当たり前と思ってくれない人も世の中に「そこそこ」いることは転職活動の時から常に心のどこかに置いていく必要があります。

 

ブランク明け最初の職場はこれからの一歩に過ぎない

でもあなたは「門前の調剤薬局で1つに特化するのはいいけどいざ転職した時が不安」と考えるかもしれません。しかしその不安は今は感じる必要はありません。今のあなたはその不安を感じるべき1歩も2歩も前の段階です。

 

あなたが今真っ先に手に入れる必要があるのは調剤経験をゼロから1にすることです。この1が手に入ると入らないとでは大違いです。

この1があることであなたの次の転職は格段に有利になります。それは給料の面でも仕事に対する不安の面でもです。

それにきっといざ働き始めるとそういった不安を感じるまでもなく毎日が必死になると思いますので、その不安を心配するのはまずは働き始めてからでも十分遅くないと思います。

 

ただ、なるべく1回で転職を完結したい、給料が高くて楽な職場を探したいと言う本音がある方はぜひこちらも参考にしてみてください。

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転職に失敗しても問題なし

ブランク明けの場合不安な事だらけだと思います。勉強はどうすればいいのか、人間関係はうまくいくだろうか、薬剤師としてやっていけるだろうか・・・

様々な不安を抱えてしまうでしょう。

そして「絶対に転職に失敗したくない、最低でも1年間は働く」と自分に縛りを設ける人も少なくありません。

ただこの考えは捨てましょう。別に転職に失敗しても何の問題もありません。下手に「最低でも1年間はここで働かないと」等と思う必要もありません。

 

特にブランク明けの薬剤師にとって大切な事はあなたに仕事を教えてくれたり知識をくれる同じ職場の人達です。簡単に言えば人間関係です。誰と一緒に働くかと言うのはあなたに取って最も重要な要素と言えるでしょう。

 

しかしあなたがどれだけ下調べしても結局は運に左右される面が多く、内部の人間関係事情などは知る手段も限られています。

「転職に失敗したくない」と考えるよりはさっさと切り替えて自分がしっかり学べる職場で働く方が賢明です。「これは控えめに見ても失敗だ」と思える時は転職を考えてみてください。仮にすぐに転職してもまだまだいくらでも転職先がある事はおそらくあなたも分かっているでしょう。