薬剤師のお金事情

【2020年最新版】大手調剤薬局の初任給と休日のまとめ

 

薬学生の就職先でまず候補に挙がるのが大手調剤薬局です。

大手調剤薬局では教育・福利厚生がしっかりしていると言ったメリットが挙げられますが、やはり一番気になるのは給料と休みですよね。

大手調剤薬局の給料ってどのくらいなの?
どこの大手調剤薬局が給料が高いの?
休みはどのくらいあるの?

これらを考える人も多いと思います。

 

そこで今回は最新版2020年度の大手調剤薬局の初任給と休みをまとめていきたいと思います。紹介する初任給は売上高トップ10の以下の大手調剤薬局の初任給になります。

アインホールディングス、日本調剤、クオール、総合メディカル、スズケン、東邦ホールディングス、メディカルシステムネットワーク、トーカイ、ファーマライズホールディングス、シップヘルスケアホールディングス

 

大手調剤薬局の初任給と休みについて

どの勤務地でも初任給が一番高いのはトーカイ

大手調剤薬局の中で初任給が最も高いのはたんぽぽ薬局を運営しているトーカイになります。

●初任給 27~34.6万円

●休日 127日(2019年度予定)

 

トーカイはリネンなどの病院関連サービスや介護用品レンタルなどをメインに行う企業で、調剤分門としてたんぽぽ薬局があります。

たんぽぽ薬局は東海エリアを中心に北陸・関西・四国にも展開している調剤薬局になります。薬剤師の在籍は2019年の時点で708名になります。

 

そしてたんぽぽ薬局は初任給のスタートが最も高い大手調剤薬局です。

基本的に大手調剤薬局は新卒薬剤師の募集要項に〇〇万円~〇〇万円という形で提示されています。ではこの幅はどうして生まれるのかと言いますと大きく2つあります。

それは「地域手当」「全国orエリアor転勤なし」です。

基本的に全国勤務、つまり転勤可能で地域を定めずに働く場合とそれによる地域手当によって初任給が高くなる傾向にあります。そして地方に行くほど給料が高く都市部ほど安くなりがちです。

ただし「○○~○○万円」の上限の方の初任給はおそらく多くの人は貰う事ができません。ですからスタートの段階の初任給を見ると最も高い初任給がたんぽぽ薬局の27万円となっています。休みも127日と多めです。

 

その他の大手調剤薬局の初任給は差はない

どの調剤薬局も地域手当の額がピンキリです。同じ薬局の募集でも10万円以上給料に差がある所もあります。

ですから公平に最低貰える初任給を横断的に見てみると実は大手調剤薬局の初任給はほぼ横並びです。

 

「基本給+薬剤師手当」で提示されている初任給はおおよそ25万円で統一されています。また休みも120~130日の所が大半になります。

 

では以下に初任給と休みの一覧を紹介します。薬剤師手当も含んだ金額です。

 

●日本調剤薬局:25~31万円 125日(2019年実績)

●総合メディカル:24~35万円 123日(2017年実績)

●メディカルシステムネットーワク:25.6~35.6万円 休日日数公表なし
※なの花薬局の募集になります

●アイングループホールディングス:25~38万円 126日(2019年実績)

●クオール薬局:26.1~38.1万円 123日(2018実績)

●東邦ホールディングス こちらは傘下の個々の調剤薬局の募集となるためHPを確認してください。 東邦ホールディングス 薬剤師募集要項

●スズケン:25.4~32.4万円 休日日数公表なし
ファーコス薬局の募集になります

●ファーマライズホールディングス:25~37.5万円 120日(2019年度)

●シップヘルスケアホールディングス:26.5万円 休日日数公表なし
※シップスヘルスケアファーマシー東日本の募集になります

()内の実績は休日の実績です。給料は2020年度の募集金額になります。

 

結局どの大手調剤薬局に就職すべきなのか

初任給に差が付かない事が分かりましたので結局どの大手調剤薬局に就職すべきなのかと悩むと思います。

より売上高が高い方がいいのか?
将来性を自分なりに考えて選ぶのがいいのか?
福利厚生が少しでもいい薬局がいいのか?
ネットの口コミを見て働きやすそうな職場を選べばいいのか?

色んな要素があると思います。この中のいずれかを優先して決めるのもいいでしょうし、就職活動をしている上で縁がある所に入るのも良いと思います。

 

ただ個人的な意見として大手調剤薬局の選び方の1つとしてどこを生活拠点とするかを考慮して選ぶ方法を推奨します。あなたが住みたい地域で選ぶんです。

 

生活拠点をまず考える理由

ではどうして住む地域で調剤薬局を選ぶのかと言うとシンプルに給料が高いからです。

と言うのもあなたが決まった地域で働きたいと考えるのであればエリア勤務を選択できます。

 

例えば地元が広島県で「なるべく広島に近い地域で働きたい」と言う人は中部地方でのエリア勤務の選択が可能になります。そして当然エリア勤務は勤務地を定めるよりも給料が高いです。ですから大手調剤薬局の中からエリア勤務可能で給料が高い所を選ぶ方がいいでしょう。

 

大手調剤でなく中規模の地元に強い薬局を選ぶ

また本音を言えば大手に絞る必要もないと考えます。

と言うのも全国には地盤の強い中規模調剤薬局があり、待遇も大手並みの所も多く福利厚生や有給消化や研修もしっかりしている所も多いです

 

例えば仮に九州での就職を期待しているならば福岡に店舗数が多い大賀薬局と言うチェーンの薬局があります。こちらは大賀薬局の募集は29.4万円(薬剤師手当込み)となり同じ九州勤務でも鹿児島や熊本ならばさらに地域手当として8~10万円もらえます。

給料を見ても分かる通り中規模の調剤薬局は給料が高い事が多いです。おまけに転勤があったとしても九州内での転勤となります。

つまり住みたい地域が決まっている場合はその地域の地盤の強い中規模調剤薬局を探すのも選択肢としてかなりおすすめです。

 

大手調剤の全国勤務はおすすめしない

そして逆に大手調剤薬局の全国勤務はおすすめしません

確かに全国勤務可とすると給料が最も高くなるかもしれません。しかしそれはその調剤薬局の中での話しです。もしあなたが全く予想もしなかった地方で働くことになった場合、その地方の給料の相場を確かめてみてください。おそらく大手調剤薬局以上の高い給料の薬局は山ほどあります。

 

もちろん給料だけが全てではありません。ただ友人も知り合いもいない地域で大手と言う理由と少し給料が高くなると言う理由で選択する事は本当に正しいのでしょうか。

 

避けた方がいい大手調剤薬局

「これから薬剤師の将来性は分からない。だから少しでも大手の方がいい」と考える人も多いと思います。

ただ以前と異なり薬局の寡占化が進む可能性は減りました。と言うのも調剤報酬自体が薬局数を増やして売上高を上げ続ければ良いと言う単純な話しでなくなってきたからです。

 

今後もある程度のM&Aが進んで寡占化は進むでしょうが、日本中の調剤薬局全てがいずれかの大手調剤薬局の傘下になる未来はおそらく可能性としてかなり低いと思います。むしろ可能性としてあるとするならば調剤薬局の形態が大きく変わる可能性の方が高いでしょう。例えばAmazon薬局などが躍進する可能性はあります。

 

また現状の調剤薬局を見ても売上高で見れば良くて前年比程度で伸びはほぼありません。そして診療報酬改定のたびに確実に減っていきます。すると将来性を考えて大手調剤薬局を選択すると言うのは全くリスクヘッジになっていません。

 

現状の大手調剤薬局は派遣業をはじめたり違う調剤薬局の形を模索したり介護用品を発売したりしていますが、やはり収益の柱は調剤事業です。圧倒的な柱になります。

ですから本当に将来性を考えるのであれば現状調剤薬局事業で収益を上げて、その割合が高い大手調剤薬局は避けた方がいいでしょう。

 

大切な事はどこに就職するかではない

もしあなたがこれからの薬局の将来性や待遇を加味した時にやっぱり大手調剤薬局が良いと考えて就職するのであればそれがベストだと思います。募集人数も多いです。

 

しかし「大手だから研修がしっかりしている」と言った理由で大手を選ぶのであれば辞めた方がいいです。今は研修に力を入れている薬局も多いですし大手に拘る必要はありません。

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なにより研修をあてにするするのであれば将来の薬剤師としての未来は悲観するものになるでしょう。

また結果的に「どこに就職するか」と言う事より「誰と一緒に働くか」と言う事の方が遥かに重要になってきますし大半の薬剤師は転職しますので、その会社の将来性を考えても無駄になるケースも多いです。