薬剤師が辞めたいパターン

管理薬剤師を辞めたい人が安心して辞める方法

 

管理薬剤師のイメージは「薬局をまとめる能力のある人」「薬剤師としても職場で抜きんでている人」などのハードルの高い印象を持たれる事が多いです。

しかしこの管理薬剤師のイメージは本当に正しいものなのでしょうか。

 

例えば現在調剤薬局だけでも5.9万件あると言われています。するとすべてを含めると全国で6万人を超える管理薬剤師が在籍している事になります。そうなるとむしろ管理薬剤師に疲れてしまって「もう管理薬剤師を辞めたい」と感じる人も大勢いるはずです。

 

そこで今回は管理薬剤師を辞めたいと考えている人の悩み・解決法を見ていきたいと思います。今管理薬剤師の立場で悩んでいる人、そろそろ自分が管理薬剤師を任されそうな人はぜひ参考にしてみてください。

 

 

管理薬剤師を辞めたいと思った理由5パターン

エリアマネージャーとスタッフとの葛藤

管理薬剤師と言えどもあなたが雇われ薬剤師ならば中間管理職です。

・スタッフが言う事を聞かない

・常に反抗的であったり話を聞かない

・話を聞かないため同じ間違いを繰り返し起こし反省する素振りすらない

・エリアマネージャーからはかかりつけ薬剤師のノルマをかせられる

これらをはじめ、管理者と言う立場であるが故に生じてしまう人間関係の悩みに疲弊している管理薬剤師は非常に多いです。

 

管理薬剤師としての自信がない

管理薬剤師は基本的に常勤の薬剤師が行います。その結果薬剤師としてのキャリアが浅くても管理薬剤師を任される事があります。

 

例えば薬剤師になってまだ1~2年。周りのスタッフは全員年上。自分も管理者として全く自信がないのに管理薬剤師に抜擢されてしまい、何をどうしていいのかわからない新米管理薬剤師も決して少なくはありません。

 

労働時間が長い

管理薬剤師は一般的に勤務時間が職場で最も長くなりがちです。

管理薬剤師の業務は単に調剤・服薬指導・薬歴の記載にはとどまらず、行政への書類の作成や本部への書類の作成など薬剤師業務以外のマネイジメントも求められます。ですから基本的に労働時間は長くなり残業や休日出勤なども増えてきます。

 

するとプライベートの時間を大切にしたい薬剤師でなくても「どうしてこれまで会社に時間を奪われなければならないのか」と不満がたまっている管理薬剤師も多いです。

 

会社が違法

すべの薬局やドラッグストア、そして病院が一切の法を犯す事無く業務を行っているかと言えば疑問が残る所です。ただしそれが一線を越してしまい患者の健康被害に直結したり、発覚すると一発で処分の対象になりうる様なケースの場合もあります。

 

昨今で言えば調剤基本料を高く算定したいがための処方箋の付け替えであったり、職場内での処方箋なしの医療用医薬品の販売等ですね。

 

兼業ができない

管理薬剤師は兼業する事ができません。例えば薬局で管理薬剤師の立場であればドラッグストアや調剤薬局でバイトする事はできません。

 

もし薬剤師としての見聞を広げるために色んな職種の経験をしようにも、管理薬剤師の立場のままでは不可能となります。

 

管理薬剤師を辞めたい人の解決法

管理薬剤師を辞めたいと思うのは自然

管理薬剤師という立場は薬剤師として価値のある経験値を積むことができます。実際に様々なスキルが身に付きますが、本質的な部分で言えば「信用」を得る事ができます。

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しかし今の薬剤師業界において本当に正しい選考で管理薬剤師が選ばれているのかと言えばそれはかなり少数派になります。

 

通常、普通の企業であれば多くの社員の中から優秀な人材を先発し、選ぶ側の人間が「こいつならやれる」と考えて抜擢するものですが管理薬剤師の場合はこのケースに当てはまらない事がほとんど。と言うのも世の中の薬剤師は単純に勤務年数で決められる事が圧倒的に多いためです。つまりあなたが適正だからと言った理由で選ばれるわけではありません。

 

そうなるとあなたが管理薬剤師として向いていないのは別におかしい話しではなく、むしろ単に勤務年数であったり他がパートだからと言った理由だけで管理薬剤師になる方がおかしな話しなんです。

あなたが管理薬剤師に向いていないと感じていても、それは特段珍しい事ではなくある種必然的なことなんですね。全国の6万人を超える管理薬剤師が適正に選ばれたかと言えば絶対にそんなことはありません。

 

管理薬剤師の責任は大きい

管理薬剤師と言っても所詮は雇われ薬剤師。「もし法を犯すような事が発覚しても自分とは関係ない」と思っている管理薬剤師は要注意です

 

2018年の薬機法改正の議論の中で薬局開設者と管理者の責務などを明確化することでガバナンスを強化し、不正を未然に防ぐための議論が行われました。

引用:厚労省 本来の薬剤師業務を歪める薬局経営にメス 薬機法改正へ

 

これを受けておそらく管理薬剤師の立場も改めて薬機法の改正内容に明記されると思います。

これはつまり管理薬剤師も処罰の対象になり、これまで以上に厳罰な処罰を下される可能性が高いという事です。

 

こちらでも紹介していますが違法な薬局にいるだけでかなりのリスクを負う羽目になってしまいます。

http://newpharmacist.net/case21-2

 

また、仮に職場が違法な事をしていないとしても問題はあります。例えばあなたの労働時間や労働環境が非常に過酷だったり、薬剤師2年目で圧倒的に知識が足りないのに管理薬剤師を任されてしまった結果、それにより大きなミスを犯してしまったとしましょう。

しかしあなたの環境がどうであれ、当然ながらあなたのミスが免責されるわけではありません。きっとあなたは「こんな環境で働かす会社が悪い」と思うかもしれませんが、健康被害を受けた患者からするとただの言い訳に過ぎず時間は巻き戻す事はできません。

 

薬剤師としてやりたいことを優先すべき

上でも紹介した通り管理薬剤師になると様々な制限が付きまといます。

例えばあなたが休みの日でも何かトラブルが生じるとあなたは現場に出てこなければならないですし、ただでさえ自分の自由な時間が取りにくかったり、勉強のため兼業もできなくなってしまいます。そして残念な事に余程の事情がないとあなたは管理薬剤師を降りることは難しいでしょう。そうなると一生この縛りから抜け出せなくなってしまいます。

 

もちろん管理薬剤師として自分が多少の犠牲を払ってでも納得して仕事が出来ていれば周りがとやかく言う必要はありません。ただあなた自身がこのままの働き方に疑問を感じ、管理薬剤師だからと言ってあらゆることに縛られているのであれば絶対にやりたいことを優先すべきです。

 

「代わりの薬剤師がいないから自分がここを離れる訳にはいかない」と思っている管理薬剤師の方も安心してください。あなたがいなくなっても絶対に仕事は回りますし絶対にやめることはできます。仮にあなたしか薬剤師がいなかったとしてもです。

それに代わりの薬剤師の心配はあなたがするべき事ではなく会社がするべきことです。法的にも絶対にやめる事はできますので安心して辞めてください。

 

しかしやはりできれば少しでも穏便に辞めたい人が大半だと思いますのでぜひこちらも参考にしてみてください。

http://newpharmacist.net/case32

 

管理薬剤師にならず高年収を貰う方法

管理薬剤師のメリットとしてやはり給料が高い事が挙げられます。管理薬剤師を辞めたくない理由に給料が下がることが理由の人も多いでしょう。

では非管理薬剤師でも高年収を得る方法はどうすればいいのかという事ですが、これはもっぱら一般薬剤師でも高年収の職場で働くこれに尽きるものはありません。

 

ただし中には一般薬剤師の高年収でもかなりハードな職場で結局自分の時間を持てなかったり、違法な事を強いられる可能性もありますので、選ぶべきは「ある程度余裕を持って仕事ができ、なおかつ給料が高い職場」と言えるでしょう。

具体的な方法としては処方箋枚数と薬剤師環境の把握を事前にしっかりリサーチする事が必須になります。詳しくはこちらも参考にしてみてください。

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管理薬剤師に疲れている人へ

管理薬剤師を下りる、もしくは辞めようと考えると「逃げ」であったり「やり遂げられなかった」とネガティブな事を考えてしまいます。

しかし管理薬剤師を離れることは決して逃げでもありませんし、原因があなたの能力が足りなかったとは言い切れません。きっとあなたは相当苦しみ努力したはずです。

 

言ってもどうしようもないスタッフに対してまであなたが必要以上に責任を感じる必要はありませんし、管理薬剤師だからと言ってプライベートを捨ててまでいいように使われる必要はありません。

また一人の薬剤師としてあなたの信念に反すること、薬剤師として絶対に適切ではない振る舞いを強いられる場合にはきっぱり管理薬剤師を辞退しましょう。辞退が嫌なら転職してください。

 

いくら管理薬剤師と言ってもただの雇われ管理者であることは変わりません。

職場を管理する立場ではありますが、あなたの限界を超えてまで耐える必要はありません。安心して管理薬剤師を辞めてください。