薬剤師が転職を考える際に、どの職場で選ぶか非常に悩むと思いますが多くの薬剤師は
なるべく自宅・保育園や幼稚園・学校から近い調剤薬局
で働こうと考えるのでないでしょうか。
実際に通勤時間が30分以内のママ薬剤師は7割にも上るそうなんです。
確かに働く場所を距離で選ぶことは時間に追われているママ薬剤師にとって大変効率が良いのですが、ただこれを距離だけで選んでしまっては多くのデメリットが生じてしまうんです。
そこで今回は
ママ薬剤師が通勤時間だけで職場を選んではいけない理由
どのようにして職場を探せば無理なく高年収を目指せるのかという事について紹介していきたいと思います。
仕事復帰するママ薬剤師や転職を考えているママ薬剤師、短い勤務時間で多くお金を稼ぎたい方はぜひ参考にしてみてください。
目次
ママ薬剤師が感じる理想と違った働き方
ではまずはママ薬剤師が感じがちな理想と違った職場・働き方を紹介してきます。
定時に上がれない職場
薬剤師の職場の場合、忙しさは患者次第の面もあります。するとこれは薬剤師に限った話しではありませんが、定時で仕事が終わらない可能性もあります。
もちろんこれらの事は事前に面接などで話し合いが済んでいるケースもあるでしょうが、場合によっては絶対に定時に終われるとは限りません。特に通勤にかかる距離で職場を決めてしまった薬剤師の場合はこのリスクがかなり高いです。
急な欠勤や早引きに理解がない
ママ薬剤師の場合は自分の都合だけではなく家族の都合によって急な欠勤や早引きをしなければならないケースがあります。
しかしいくらあなたの責任でないとしても、それを良しとしない職場の人間がいる事を忘れてはいけません。
給料が大してよくない
自宅から近い職場という条件だけで職場を選ぶと給料が決して高くない可能性もあります。
もちろん自宅の薬局がたまたま高時給で薬剤師を雇っているのであればそれに越したことはありませんが、狭い選択肢で選んだ職場は基本的に高い給料を望む事はできないでしょう。
仕事がハード
ママ薬剤師が距離で職場を選んだ場合、いざ働いてみるとかなりハードな職場だったという事も少なくありません。そしてこの最大の欠点としては必ずしも
仕事がハード=給料が高い
という訳ではないパターンです。
この場合はママ薬剤師がハードな職場で疲弊した上でさらに家事と育児をしなければならず、自分のピークを越えてしまう可能性もあるため要注意です。
ママ薬剤師が職場を時給で選ぶとメリットばかり
ママ薬剤師が選ぶべき職場が勤務地ではありません。選ぶべきは高年収・高時給の職場になります。「給料が良いと仕事が大変そう」と思うかもしれませんが、安心して読み進めてみてください。
給料・時給がママ薬剤師の負担を減らす
ママ薬剤師が選ぶべき職場は時給が高い職場を選んでください。
と言うのも時給が高ければそれだけあなたは長時間働く必要がないというシンプルな理由です。
正直勤務時間が短ければ短い程良いと言うママ薬剤師が多いのではないでしょうか。個人的にも勤務時間は短いに越したことはありません。
そしてママ薬剤師は「何時から何時まで働けるのか」と言う事に対してはシビアになりますが、「いくら稼げるのか」を重視して考えられることはありません。
本来ならばいくら稼ぐのかが重要なはずですが「働けるならできるだけ働くべき」と言う思想になりがちです。
ただ1日5時間働くのと4時間働いて同じ給料ならば4時間に越したことはありませんよね。だからこそ転職する際には時間でなく稼げる金額で設定する方が自分の自由な時間も増えて生活にちょっとだけゆとりができるはずです。
通勤時間は時給以上にママ薬剤師にとって大切
通勤時間はママ薬剤師にとって、非常に大切な要素になりますのでここで紹介していきます。
もし時給が2500円と3000円の2つあるとすると時給3000円の方を選びがちですよね。
例えば週5日勤務で5時間勤務だとすればどれだけ多く稼げるかと言えば
500円(時給)×5時間×5日×4(週間)=5万円
と月額で言っても5万円も異なります。これを見れば確かに5万円も月に異なるため多くの人が時給3000円の職場を選びたいはずです。
しかしもし時給3000円の職場が通勤時間で片道30分遠い通勤時間だとすればどうでしょう。
この時往復の通勤時間は1時間なので時給換算すると3000円損していることになります。
月に15日出勤すると45000円の損失です。
逆にもし仮に時給が2500円で1時間余分に働くのであれば
2500円×5日×4週間=50000円
と月に5万円多く稼げることになります。
これはつまり「通勤時間が片道30分遠い時給が3000円との職場」と「時給が2500円で働く職場」はあなたの稼げる金額は変わらないという事です。
ママ薬剤師にとっては時間は貴重です。単純に「9時から14時までの働く時間」「時給」で考えないようにする必要があり、あなたが費やすトータルの時間を考える必要があります。
ですから単純に時給や通勤距離で職場を選ぶことは決して正しい選択肢とは言えません。
自宅・保育園(学校)・スーパーなどの立地環境を重視して通勤時間も考慮してください。
保育園併設の病院や薬局を探す
保育園や幼稚園の併設の職場は通勤時間と子供の送迎時間がセットになるという大変効率の良い職場になります。
またこの職場の場合はママ薬剤師以外にも他の医療スタッフも利用しているという事になるため、会社として子育て中のママに理解がある職場と考えることができます。
よってあなた1人だけで悩む事なく様々な悩みを共有する事も可能となるでしょう。
ただこの職場の場合、比較的大きな規模の職場になるため小規模の調剤薬局では厳しいかもしれません。
ママ薬剤師可のドラッグストアの求人を探す
最近ではドラッグストアの販売品目が薬以外に食料品や日用品を販売するのはもはや当たり前の事となりました。
するとドラッグストア薬剤師の場合、買い物に費やす時間が大幅にショートカットする事が可能となります。
また調剤併設型の調剤メインの場合は門前薬局と比べると比較的処方箋枚数も少なくゆとりがある場合も多いためおすすめです。それに職員割がある可能性もあります。
ただしドラッグストアの場合は日曜日や祝日に出勤しなければならない可能性もあるため事前に確認する事は必須です。
ママ薬剤師はハロワよりも薬剤師転職サイトで
ママ薬剤師が職場を選ぶ時は距離だけで選んではいけませんが、それ以上に大切な事があります。それは勤務可能な職場の情報集を完全網羅するということです。
ママ薬剤師が就活のための情報収集に必要なツール
例えば薬剤師が転職する際にハローワークを利用する人も多いですが、ハローワークだけではあなたの勤務可能地域の職場を網羅していない可能性が非常に高いです。
ですからママ薬剤師が転職する際にはツールとして必ず薬剤師の転職サイトを利用する必要があります。
また薬剤師の転職サイトを利用するメリットとしては近隣の薬剤師求人を網羅できると言うだけではなく、あらゆる情報収集を得ることが可能となるからです。例えば
・平均的な処方箋の枚数
・実際の残業時間
・残業代は出るのか
・勤務している薬剤師の人数
これらの外から個人で調べるにはかなり難しい情報まで収集する事が可能になります。
また薬剤師の転職サイトを利用する事であらゆることの交渉も可能となります。
例えば正社員の薬剤師求人しか行っていない場合でも、転職サイトの担当者を介してパートとして勤務可能になるケースも少なくありませんし、絶対に定時で帰らなければならないのであればそれを条件に就職する事も可能です。
また時給2500~3000円と言った求人の場合できれば時給3000円を希望したいとしても、ブランクがあって即戦力としては自信がない場合、時給3000円を求める事に気が引けるママ薬剤師も多いのではないでしょうか。
ただしこれを薬剤師の転職サイトを利用する事で担当の方が代わりに交渉してくれるため、比較的簡単に時給3000円が可能になるケースも多いです。
ですからもしあなたが子育てしながら少しでも効率よく働きたいのであれば、時給と通勤時間を考慮して職場を探してみてはいかがでしょうか。