パート薬剤師

薬剤師は正社員を辞めてパートで問題ない【20代でも男性でもOK】

 

パート薬剤師と聞くと「子育て中のママ薬剤師」や「介護が必要な家族がいる」等と言った時短勤務を余儀なくされているイメージを持つ人が多いと思います。そして基本的には正社員としてフルタイムで働くのが薬剤師にとっては当たり前の働き方だと思っている人が多いのではないでしょうか。

しかし実はパート薬剤師として働くこと自体が大きなメリットを発揮するんです。

 

そこで今回はどうしてパート薬剤師がおすすめなのか、そしてパート薬剤師と正社員薬剤師は何の面で異なるのかについて紹介していきたいと思います。

 

パート薬剤師と正社員薬剤師の違い

産休育休の取り方

女性薬剤師だけでなく男性薬剤師も知っておきたいことがパート薬剤師による育休産休です。

まず産休ですが産前休業として出産予定日を含めた6~14週間前から取得できます。そして原則出産後は8週間は働くことができません。

そして育休は子供が1歳2カ月になるまでの間、1年を限度に育休を取得できます。ご存知の方も多いと思いますが男性も取得可能になります。

 

これはたとえ薬剤師の場合でも「人が足りないから育休・産休はあげれない」と言われたとしても、そもそも育休・産休は労働者に認められている権利になりますので安心してパート薬剤師でも取得可能となります。

ですから育休・産休の取得に関する条件はパート薬剤師も正社員薬剤師も同じ。おまけに扶養内でのパートでも可能です。よく求人欄に「育休・産休の実績あり」と書かれていますがあれは本来当たり前のことなんです。ただし実際に産休・育休を与えない企業があるのも現実です。

 

退職金やボーナスや昇給

パート薬剤師への退職金やボーナスの有無や昇給は働いている企業によって異なります

一概にパートだからと言ってボーナスも退職金も昇級もないと言うわけではありません。これらはパートタイム労働法により契約時に明示する事が義務付けられているものになります。ただ実際には明示しない企業もゼロではありませんので遠慮せずにしっかり確認しましょう。

しかし薬剤師の職場では中小の企業が多く、基本的に退職金もボーナスもない職場が多いと思います。

 

通勤手当や住宅手当

通勤手当や住宅手当が付く職場の場合はパート薬剤師に通勤手当や住宅手当も同様に付くのが基本となります。これはもし同じ労働をしている場合、正社員とパートで差別する事を禁じられているからです。いわゆる「通常の労働者とパートタイム労働者の均衡の考え方」というものです。

 

ただしこれらの条件が正社員と同様にパート薬剤師に認められているのは

通常の労働者と職務の内容及び人材活用の仕組みや運用などが同じであり、契約期間が無期契約(実質無期を含む)であるパートタイム労働者

と規定されています。

「職務の内容」と「契約期間が無期契約」は文字通りですが「人材活用の仕組みや運用」はいまひとつピンと来ませんよね。これは最もポピュラーな例を挙げるとすれば、仮に正社員は転勤があるがパートは転勤がないパターンでは「人材活用の仕組みや運用」の面が異なると言えます。引用:パートタイム労働法の概要

つまりパートの契約期間が決まっている場合や仕事の内容が根本的にパートと正社員で異なる場合、そして転勤の有無などによってパート薬剤師が正社員薬剤師と完全に同等の手当てが付かない場合もありますので注意するようにしてください。

 

社会保険への加入

社会保険に関しては薬剤師・非薬剤師は一切関係ないと言っても過言ではありません

当然ながら社会保険の加入義務としてよく言われる106万円の壁や130万円の壁もパート薬剤師にとっては同じです。

しかしながら薬剤師の稼ぐ金額を見ても結局は自分で社会保険を払う事になりそうです。

 

例えばパート薬剤師の時給は平均的にみても2000円を下回る事は少数派です。すると仮に130万円年間稼ぐためには

130(万円)÷12(カ月)=10.8万円/月

10.8(万円/月)÷2000(円/時間)=約54時間

となりざっくり計算ですが時給2000円で月に54時間働けば年収130万円を満たします。1カ月を4週間で計算しても週に13.5時間となり、これは4時間勤務を週3回とちょっと行えばあっという間に到達してしまう金額です。

そもそも国の方針として厚生年金や健康保険などの社会保険は個人で払うことを推奨していますので、これからの時代ではさらに個人が社会保険を納める様な時代になっていくことでしょう。

つまり薬剤師の時給を考えれば必然的に自分で社会保険を納める事になります。ただし場合によっては社会保険の加入のない企業もありますので事前にしっかり確認しましょう。

 

パート薬剤師も正社員薬剤師も大して変わらない

パート薬剤師のメリットとしては

・残業がない

・休日出勤がない

・労働時間を自分で調整できる

・移動や転勤は基本的にない

ざっと挙げただけでもこれらのメリットがあります。また最近ではパート薬剤師でもかかりつけ薬剤師になる事も可能であることから、パートだからと言って目立ったデメリットは特に見当たりません。ではどうしてパートで働く薬剤師は正社員として働く薬剤師と比べて大差がないのでしょうか。

これは薬剤師の働き方が一般的な企業と比べて大きく2つの事が異なるためです。そしてこの2つこそが薬剤師がパートでも問題ない理由ともいえるでしょう。

 

まず1つ目は薬剤師は「給料」「年俸制」「昇給が少ない」この3つが揃った求人が多いということ。

 

薬剤師は年俸制の職場も多く年収を12で割った金額を毎月支給される給与体系も多いです。これは結局ボーナスがないパターンになりますので、見方を変えればボーナスによる影響がないとも言えます。また薬剤師は昇給が少なく退職金がない企業も決して少なくありませんので、金銭面においてもパートであるデメリットがない職場も多いでしょう。

つまり正社員とパートの収入面で大きな差が出ない事が要因の1つと言えます。これが一般的な企業ならば「ボーナス」そして「昇給」がない事は死活問題ですが、最初から給料の設定金額が高い薬剤師の働き方においては関係ありません。

 

そしてもう1つのメリットとしては行う薬剤師の仕事内容が正社員とパートの間に大きな差がないということです。薬剤師の基本的な仕事は調剤や服薬指導になりますが、これが働き方によって区別される事は基本的にはありません。そして働く内容が同じと言う事はスキルを落とさず働き続ける事が可能であることになります。

 

また労働内容が同じであるためどこでも働くことが可能になります。仮にパートから正社員への転職も容易です。薬剤師は人手不足であるため、仮にパートで働いていたとしても働き口が多くあるため「ずっと正社員になる事ができずにパートでしか働けない」と言う状況にはおそらく向こう数年はありません。当然ながら20代からパート薬剤師でも全く問題ありません。

 

そもそも「正社員として働くのが当たり前」という概念自体が一般的な企業に勤めているサラリーマンの働き方であり、薬剤師免許を持ってるのであればパート薬剤師でも正社員なみに恩恵を受けることが可能になります。

ですから正社員に疲れてしまった薬剤師の方や、自分は仕事よりもプライベートを重視したいと考える薬剤師の方はぜひパート薬剤師と言う働き方も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

逆に今の時点でパート薬剤師として働いているのに正社員薬剤師と比べて圧倒的に労働条件が異なる場合、明らかに法律を無視している場合はせっかくのパート薬剤師としての特権を反故されている様なものなので転職する事をおすすめします。