薬剤師が辞めたいパターン

薬剤師がセクハラで消耗しないためにできる対策

 

薬剤師が抱えるセクハラ問題が起きる要素は意外と多いです。

・「薬局」と言うかなり閉ざされた空間での仕事

・人数が少なくセクハラされても味方がいない事がある

・職場によって男女比に偏りがある

・逆らう事ができない経営者からのセクハラが起こる事もある

・中小の薬局が多いためセクハラに対する対策が十分にとられていない

 

そしてセクハラは「我慢すればいつか解決する」と言う可能性は非常に低く、いずれにしても行動を起こす必要が出てきます。

 

しかし新人の薬剤師や転職して間もない薬剤師の場合にはセクハラを拒む事での影響を意識したり、退職する事への不安を感じてしまう人も多いかと思います。

 

そこで今回は薬剤師が感じるセクハラ問題とその解決法について触れていきたいと思います。

※もちろんセクハラは女性から男性へも成り立つものになりますのでご注意ください

 

薬剤師が受けるセクハラの基準について

 

「付き合っている人とのプライベートな事を聞かれます。それだけならまだしも性的な事まで聞いてくる時があります」

 

「毎日ラインが来ます。初めは業務に関する内容ですが徐々にプライベートの話しになります。事あるごとに食事に誘われます」

 

「性的な関係を迫られたので断ったら翌日から無視されました」

 

「SNSのアカウントを聞いてきます。置いていたスマホを覗かれそうになったこともあります」

 

「監査中に執拗に身体を触ってきます。以前残業で2人きりになった時は抱抱き付かれそうになりました」

上記のケースはいずれもセクハラに該当する事例になります。もちろんこれ以外にもセクハラに該当するケースは山ほどあります。

 

ではセクハラの基準はどこなのかと言う話しですが厚労省には以下の様に通知しています。

男女の認識の違いにより生じている面があることを考慮すると、被害を受けた労働者が女性である場合には「平均的な女性労働者の感じ方」を基準とし、被害を受けた労働者が男性である場合には「平均的な男性労働者の感じ方」を基準とすることが適当です。厚生労働省 都道府県労働局雇用均等室

 

この「平均的な感じ方」の判断が難しい所ですが、もし自分がセクハラを受けているのかどうかに自信がない場合にはあなたのことを一切知らない外部の相談窓口に電話してみるのが一番です。

厚生労働省委託事業ハラスメント悩み相談室

 

セクハラを受けた薬剤師は我慢する事を選びがち

現在セクハラを受けている薬剤師が取るべき行動は大きく4つになります。

  • 辞める
  • 我慢する
  • 改善しようと努力する
  • 辞める。そして争う

 

現実的には「辞める」「我慢する」「改善しようと努力する」の3つになると思いますが、我慢する人も最終的に辞める事が多い事を考えれば実質「辞める」か「改善に努める」のいずれかになる事が多いです。

しかしその過程においては結局多くの薬剤師が「我慢する」を選択していると思います。

 

「すぐに辞めたらいけない」「経歴に傷が付く」「今辞めても次の職場で何もできない」と考えてグッと我慢をしてしまう人が多いのが現状です。

ちなみに4つ目の「辞めるけど争う」と言うのはセクハラが原因となって辞めた際に加害者を訴えるパターンです。実際にセクハラが原因となって退職する事になった場合には退職せずに争う場合よりも高い慰謝料になり、相場は100万円以上が目安になるそうです。

 

では①~④の選択肢があると思いますが、真っ先にやるべき2つの事があります。

 

1つはセクハラをしっかり拒絶すると言う事です。

あなたがセクハラを拒否する事は最初の分岐点になります。

 

もし自覚なくセクハラをしている場合にはあなたの拒否によって自覚するかもしれませんし、またセクハラを拒否しても改善が見られない時はそれはもう辞める選択肢が現実味を帯びてきたと考えていいでしょう。我慢しても改善しない事の証明です。

 

もう1つはセクハラを相談することです。

相談する相手は管理薬剤師やその上のエリアマネージャー等が該当しますが、一番優先すべき相談相手はあなたが信用できる人に相談しましょう。入職してまだそこまで時間が経っていないケースもあると思いますので、その場合は最も話しやすい人に相談してください。同僚の薬剤師でも構いません。

 

そして立場の上の人に相談する事になった場合に注意すべき事が「うやむやにされる可能性」です。あなたが勇気を持って伝えた相談も聞くだけで「なかった事」にされる可能性もあります。ですからあなたが上の立場の人に相談する場合は「改善してくれないならば、このまま仕事を続ける事ができません」と強気で伝えてください。

セクハラの職場改善は企業の義務です。あなたの相談を受けても改善する姿勢が見られない場合には企業側も訴訟の対象となりますので、へりくだる必要は何もありません。

セクハラを受けるのは薬剤師としても大切な時期が多い

あなたがセクハラを受けた際に本来改めなければならないのは企業側・セクハラをする薬剤師になります。対策を講じない企業側にも責任が生じます。

厚生労働省 都道府県労働局雇用均等室

 

しかし会社側がセクハラ防止に努める事なく、あなただけが莫大な労力を要してしまうのは完全におかしい話しであり、何の非もないあなたが仕事で精神的にやられてそれがプライベートにまで支障をきたしている場合には、これから薬剤師としての未来がある一番大切な時期に絶対にあってはならないことです。

 

ですからあなたが絶対に忘れてはいけないことは本来不要である精神的苦痛を受ける必要は全くないと言う事。

そしてそれに伴ってセクハラで退職する事に後ろ髪を引かれる必要など1ミリも考える必要がないと言う事です。

セクハラを受けて疲弊し、薬剤師としての自信をなくしてしまう位ならばバンバン転職しましょう。1年間のうちに何回転職しても構いません。下手に気負わずすぐに逃げましょう。

セクハラを我慢する理由が「転職後のことを考えて」と言うのは絶対にあってはいけません

 

薬剤師はセクハラを受けたことを面接で告げる必要なし

では転職した場合に「面接でセクハラで辞めたことを告げるべきか否か」と言う問題ですが「セクハラで退職した旨をしっかり伝えた方が次の職場でセクハラされる可能性が減る」と言う意見や逆に「セクハラされるあなたにも問題があったのでは?」と非難される可能性もあるでしょう。

 

この問題に関しては絶対的な正解はありませんが個人的にはセクハラされたことは言う必要はないと考えます。

 

と言うのもセクハラされた事を告げると不利になる可能性が少しでもある以上、セクハラ加害者ならばともかく、被害者側のあなたがさらにハンデを背負う必要はないからです。

それにいかなる理由があろうともセクハラされたあなたに非があると考える職場ならば、そんな所には無理に転職する必要はありません。

また面接でセクハラで辞めた事を告げるとセクハラが起きないかと言えば不明確な話しであり、薬局内の全員があなたの味方になってくれるとは限りません。

 

ですから退職理由は「家庭の事情」等と嘘を付いても構いませんので無理に面接で伝える必要はありません。

 

薬剤師がセクハラを受けにくい職場を探す方法

ではどんな転職先を探すべきかと言う事ですが、これは言うまでもなく「セクハラをする職員がいない職場」になります。ただ事前に見ただけでセクハラをする人がどうかなんて中々分からないですよね。

 

ですからあなたが転職する際には実際に薬局内を見学させてもらって以下の3つの事を確認してください。

・自分と同年代の薬剤師(同性)がいるか

・同性の割合が過半数を超えているか

・経営者が管理者でないか

 

もし仮にあなたが転職先の職場で再びセクハラを受ける事になったとしても、自分と同じ年代の薬剤師がいればおそらく同じ悩みを共有できる可能性が高いです。

また同性の薬剤師が過半数を超えている場合、あなただけに集中してセクハラを行う可能性は減りますし、仮にセクハラを受けたとしても団結して戦う事ができます。

 

今の時代、当たり前ですがセクハラパワハラに関しては被害者が強い時代になりますので味方がいるいないではあなたの精神的な余裕も生まれるでしょう。

 

そして薬局業界は経営者が管理薬剤師の場合がありますが、その場合「上に相談する選択肢」が必然的に潰れてしまいますので、可能性を考えると排除した方がいいでしょう。

 

もちろんセクハラが起きる職場はそこまで多くありません。おそらく2回連続で運悪くババを引く可能性はかなり低いです。ただしリスクをできるだけ回避するためにしっかりと対策を打った転職は必須になります。

もしセクハラされる以外は申し分ない職場だとしてもセクハラであなたが精神的に疲弊してしまうのではそれは異常な職場です。ですから後ろ髪を引かれるのを無視して拒否・相談・退職を行ってください。