薬剤師が辞めたいパターン

薬剤師がイジメられたら絶対辞めるべき4つの理由と解決法

職場でいじめを受けています。いつまで経っても仕事は薬局内の掃除や雑用のみ。たまに調剤を指示されて、そこで調剤ミスがあると「これだから」「本当に使えない」と罵倒されます。患者さんがやってこない時も一人だけ会話の中に入れてもらえません。事務も含めて味方がいません。

 

当然ですが薬剤師の職場でもいじめが起きます。

昨今話題になるパワハラやモラハラも見方を変えればいじめに該当するケースも多いでしょう。

 

そしていじめの場合は子供でも社会人でも「環境を変える」ことが解決策の1つとして挙げられますが、いざ当事者になると中々難しかったりします。

 

しかしもし薬剤師で現在イジメられている環境にある人は1秒でも早く辞めた方がいいです。どんな理由があったとしてもです。

 

そこで今回はいじめられている薬剤師がすぐに辞めるべき理由と、もう二度とイジメられない職場で働くにはどうすればいいのかについて紹介していきたいと思います。

 

薬剤師がイジメられたらすぐに辞めるべき理由

薬剤師に限った話しではありませんが、もし職場でイジメられているならば他の職種よりも遥かに薬剤師の場合はすぐ辞めた方がいいです。ではその理由を紹介します。

 

一年目だからこそイジメられる

薬剤師に限りませんがその職場の1年目は何もできないのが普通です。

同じ薬剤師でも1年目の薬剤師は薬剤師国家試験を受かって働き始めても、それは国家試験に受かるだけの知識があることが証明されただけで、まだ薬剤師としては認められていないのが通常です。

 

しかし1年目であるため、できない事が多いのが当たり前なのも事実。もちろん度を過ぎて何もできないのであれば話しは別ですが、その「何もできない状態」であるあなたを責めるというのは根本的におかしな話しであり、それは教育する立場の人間の問題と言えます。

 

また何も薬剤師1年目に限った話しではありません。もし中堅薬剤師が転職して新しい職場で働くとそこではまだ「1年目の薬剤師」です。薬の知識を含めた薬剤師としてのバックグラウンドはある程度あるかもしれませんが、それが逆にイジメられる原因を作ってしまうこともあります。

日頃薬学生の実習を受け入れたり適度に毎年薬剤師が入社している所であれば、ある程度教育と言う面でもしっかり制度が整っている所も多いですが、それらを一切行っておらず現場の人間に一任している職場だとこの様なケースの可能性が若干高いです。

 

あなたの人生の責任はとってくれない

もしあなたがイジメられて今後の薬剤師人生にずっと残る傷ができたとしても、イジメている側からするとあなたの薬剤師人生において責任を取ってくれることはまずありません。

過去のニュースの中で薬剤師がパワハラ等を受けて裁判を起こしたケースも数件ありますが、おそらく世の中の大半は泣き寝入りしている状態で、辞めた後のあなたに対して何の責任も取ってくれません。

もし仮に裁判を起こしてそして勝ったとしても、心の傷はきっと消えないでしょう。そう考えると我慢し続ける事は非常に割の合わない事だと言えます。

 

自分で何とかするしかない

学校の様に自動的に環境が変わるならばそこに居続ける事で未来が変わる可能性もあります。しかし社会人になって薬剤師として働きだすと、そもそもが薬剤師は少人数内での業務になりますので自然に環境自体が変わることはまずありません。もしイジメている人が定年退職したり転職する可能性もゼロではありませんが、かなり低い確率になるでしょう。

つまり今の環境から脱出するには自分で行動するしかないんです。

 

薬剤師の仕事は本当にどこでもある

一般的に世間では「仕事で鬱になる位ならばやめた方が良い」とよく言われます。

個人的にもその通りだと思いますが、もし自分が薬剤師でない職種だとしていざそうなった時に行動できるかと言われれば正直自信がありません。

例えば自分が学生時代の就活を勝ち抜いてやっともらった内定の企業。おまけに大手と呼ばれる企業で給料も良い。そんな環境にいながらすぐに辞める選択肢を選ぶのは難しいかもしれません。また、辞めたら辞めたで新しい納得のいく職場が見つかるかと言えば全く分からない話しです。ですから「辞める方が良い」と思ってはいても中々難しいと言った本音もあると思います。

 

しかし薬剤師に限って言えば本当にどこでも働けますし待遇もそこまで変わりません

場所も問わなければ自分で少しでもいい条件で働くことが可能です。場所を問うてもそこそこ良い条件で働けます。

おまけに地方でも仕事があり誰も知らない所で十分な報酬を貰いながら働くことができます。だからこそすぐに辞めるべきとは言いませんが、無理に今の職場に固執する必要ははっきり言ってありません。

 

薬剤師がイジメられないで済む働き方

ではここからは薬剤師がイジメられないための方法や職場選びを紹介していきたいと思います。

イジメられた原因を見つめ直す

イジメられた原因が100%相手にある場合もあります。理不尽な事もあるでしょう。

ただイジメられる原因の数パーセントがあなたにある可能性もゼロではありません。

 

例えば「自分が絶対に正しい」と思った事でもそれが正解かと言えばきっとそうとは言えません。特にその職場で一番勤務歴が浅い場合などは自分の感情をぐっとこらえて従順に業務をこなすのも手段の1つです。

そもそも他のスタッフと信頼関係が築けていない段階であれこれ改善策を主張しても「何だか面倒くさい奴だな」と思われるのが関の山です。あなた職場のためと思って、良かれと思っているかもしれませんが、あなたの言う事なす事が否定されてしまっては元も子もありません。

 

もちろんこれはほんの一例にすぎませんが、もう一度自分の悪かった点を振り返ってみましょう。

ただそもそもいじめがある環境自体が異常なので、仮に原因のいくらかがあなたにあったとしてもいずれにしても辞めるべきでしょう。

 

一つの職場に依存しない

特に1年目の薬剤師が考えがちなのが「すぐ辞めたらいけない」と考える思考です。

これは薬剤師国家試験に受かったばかりの新米薬剤師から、転職組の薬剤師にも同様に考えてしまうことです。

しかしはっきり言っていじめられているレベルであるならば新卒・中途関係なく1秒でも早く辞めましょう

 

上でも言いましたが環境を変える事ができるのはあなただけですし、下手に戦うぐらいならばさっさと逃げましょう。せっかくどこでも働けると言う薬剤師の一番のメリットをここで活用しないわけにはいきません

現在イジメられている環境にある場合、おそらく9割以上の人がいずれその職場を辞める事になると思います。どうせ辞めるならば早い方があなたのダメージも少なくて済みますし、長く勤めても得られるものより失うものの方が大きいはずです。

 

いじめる人がいない所で働く

イジメられる職場はあなたがいなくてもいい職場です。あなたがいなくなったとしても特に何とも思わないでしょう。

ですから逆にあなたが必要とされる職場で働くことを考えてください。

 

そもそも薬剤師が不足している昨今においてどうして割に合わないイジメを行うのかと言えば、現場の人間が本気であなたのことを必要としていないからです。

 

ではどういった職場が本当に薬剤師を欲しているのかと言えば例えば経営者が現場でバリバリ働いている薬局や働く薬剤師の考えが似ている職場になります。あなたを同じ職場の仲間だと考えてくれる様な職場を探す事が当たり前かもしれませんがイジメられない職場を探す方法になります。これ関しては詳しくこちらでも紹介しています。

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人間関係に悩む時は一人で働く

もともと人間関係が苦手な人は一人薬剤師も視野にいれましょう。

一人薬剤師である事に不安を感じる人もいるかもしれませんが、人間関係に悩む事と一人薬剤師でやる不安を天秤にかけてみてください。

もし一人薬剤師の不安よりも今後も人間関係で疲れてしまう方が強い場合は一度試してみるのもいいと思います。

何も一生涯、一人薬剤師をやらなければならないわけではありませんので、1回試してみてはいかがでしょうか。

 

イジメかどうか分からない時の判別方法

あなたがまだ20代・30代であるならばあと30~40年は薬剤師として働かなければなりません。これまで生きてきた人生よりも長い時間を薬剤師として働くことになる人が大半です。

すると運悪くイジメられる職場に就職する可能性ももちろんあります。イジメられる可能性は決してゼロではありません。

 

ただ問題なのが「これは果たしていじめなのか?教育なのか?」と明確な線引きが難しいところにあります。

 

もちろん当事者がどう受け取るかが最も大切な指標になりますので、第三者が線引きすることは難しいでしょう。

しかしこれに関して線引きするならば

 

・2人以上からイジメの様な扱いを受けている

・教育だとしても毎日が憂鬱で仕方ない

 

この2つのいずれかがある場合にはイジメか否かの線引きに関わらず辞めた方が良いです。

結果的にあなたはその職場で得るものより失うものの方が確実に多いと思いますので、たとえ入社して1カ月でも辞める事を一番に考えてみてください。