一般的な転職理論について

薬剤師が転職を繰り返しても問題ない5つの理由

 

いざ転職を考える際に辞めることに対して自然とブレーキを踏んでしまう理由の1つが薬剤師は転職を繰り返すと将来的に不利になるのではないか?と言う不安があると思います。中にはまだ1度も転職をしたことがない薬剤師でも将来の転職の事を考えると、やはり今の職場を辞める事に対して躊躇しがちです。

 

しかし結論から言えば薬剤師が転職を繰り返しても全く問題ありません。将来を悲観して退職できないと考えるのは完全に間違っています。

 

そこで今回は、今まさに転職を考えている薬剤師だけどすでに数回転職経験がある人まだ転職して数カ月しか経っていないのにすでに辞めたいと考えている人漠然と転職を考えている人の悩みと解決法を紹介していきたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。

 

薬剤師が転職回数を気にしてしまう理由

将来的な薬剤師の状況を考えて不安になる

薬剤師A
薬剤師A
将来的に薬剤師の待遇は悪くなっていくと言われています。そうなった時にもし転職を繰り返していると「この人は何か問題があるのではないか?」と思われて働き口がなくなってしまうかもしれません。

今後薬剤師の仕事はやるべき事が増える一方で報酬としてはマイナスが既定路線となっています。すると今は売り手市場の薬剤師業界でも将来的に転職すら困難になってくる時代がやってくるかもしれません。そうなる事を考えると転職するのはやめておこうと考えてしまうのも自然なことなのかもしれません。

 

すでにたくさん転職を繰り返してきた

薬剤師B
薬剤師B
私は薬剤師歴10年になりますが、すでに転職を5回しています。周りの薬剤師と比べても多い方だと思います。この経歴でさらに転職回数を増やすとさすがにまずいと考えてしまいます。

薬剤師に限らず医療従事者は比較的転職回数が多い傾向にあります。ただ中には2年に1度のペースで転職を繰り返す薬剤師もいます。この場合は転職すること云々よりも「また2年くらいしたら転職してしまうのではないか?」「そうなると転職回数がすごい事になってしまうのではないか?」と考え転職をためらってしまいます。

そしてためらった結果転職します。

 

まだ入社して数カ月しか経っていない

薬剤師C
薬剤師C
薬局に入社してまだ数カ月しか経っていません。しかし職場の人間関係に疲れてしまい今すぐにでも辞めたいです。ただ、まだ1年も経っていないのに転職してしまうと、転職先にもいい顔はされないだろうし、もし転職癖がついてしまうと困ります。

仕事は3年は続けるべきと言われる一方で薬剤師として働き始めて1年もしない内に転職を考えるケースの大半は家庭の事情か職場の人間関係です。そして人間関係の場合は毎日が憂鬱のため早く辞めたいと考えつつも、最低でも1年間は働き続けなければいけないという自己暗示をかけている人も多いです。

 

薬剤師に転職を繰り返しても問題ない理由

薬剤師にとって大切な事は転職回数よりもスキル

もし毎回数カ月で転職を繰り返す薬剤師ならばさすがに面接の際に色々突っ込まれる可能性もありますが、あなたが薬剤師として求められることは転職回数が少ないことではなく、一体何ができる薬剤師なのかと言う事です。

例えば転職を繰り返す薬剤師であったとしても管理者としての仕事をこなす事ができれば重宝されるでしょうし、あらゆる職場を経験してきたために多くの分野で即戦力になることもできます。

 

薬剤師の需要が減る=転職回数の多い人からふるい落とされる

と考える人が多いかもしれませんがこれは間違いです。正しくは何の知識も経験も携わっていないのに転職回数だけが多い「使えない薬剤師」が真っ先にふるい落とされるんです。

 

例えばこれまでMRとして働き、薬局に転職した人は転職回数1回です。しかし薬剤師経験もないのに高年収と高態度だけ人並みだと間違いなく反感を買いますし薬剤師としての需要はありません。

 

転職を1回もしたことがない薬剤師の落とし穴

転職経験がない薬剤師=立派な薬剤師とならないのが現実です。むしろ転職経験がなく1つの職場で同じことの繰り返しに慣れてしまい成長が見られない薬剤師、実はこちらの方が大きな問題だと言えるでしょう。

 

薬剤師の働き方は1人で黙々と作業をする仕事ではありません。必ず他の薬剤師や事務、そして患者とコミュニケーションを取りそこで色んな事を学んでいきます。特に薬剤師としての知識や技術の面では参考書では得る事のできないものを経験を通して学ぶ事ができます。

 

これまで自分がベストだと思っていたことも環境が変わればさらに良いものがあると感じる瞬間も多いでしょう。かたや自分が正しいと思っていたやり方が間違っていたケースもあると思います。逆もまた然りです。

 

しかしこれを転職せずに1つの職場で働き続けてしまうと「自分の常識は絶対」と勘違いしてしまい、いざ転職してみるとただの融通の利かない薬剤師へと昇華してしまうことがあります。

「前の職場ではこうしていた」が口癖の薬剤師はもれなく嫌われます。

ですから転職回数がないのも実は薬剤師にとっては考えものになってきます。

 

中途半端に長く勤める方がデメリット

「まだ入って数カ月しか経っていないから辞めれない」と考えるのもいいですが、本音を言えば1年経ってから辞められる方が問題です。

と言うのも経営者側にとっても同じ働く薬剤師にとっても一番困るのが「戦力になった途端に辞める」これに尽きるものはありません。

 

もしあなたがその会社も人間もどうなろうと知ったことではないと考えて辞めるのも自由ですが、あなたにとっても今すぐ辞めたい程の職場や人間関係の環境の中で1年間も身を置くことのリスクは想像以上に大きいです。知識の面でも嫌々仕事をしながらと積極的に知識を得ようと仕事をするのでは身の入り方が違います。

それならばさっさと辞めて新しい職場で心機一転しっかり学ぶ体制を整えた方が時間も効率的です。

 

転職先の面接は嘘をついてもいい

転職を考える時に必ず不安になるのが転職先での面接です。

どうして前の職場を辞めたのか?どうしてこんな短期間で転職を繰り返しているのか?うちでもすぐに辞めてしまうのではないか?

直接的ではないにしろ、上の様な質問をぶつけられるのは自然なことです。

そして質問されないにしても心の中でそう思われていると考えていた方がいいでしょう。

 

しかしこの場合は経歴を偽ったり他人に迷惑をかけたりしない以上、言葉は悪いかもしれませんが最低限の嘘はついて構いません

 

たとえば入社して半年で人間関係で辞めてしまった場合でもストレートに「人間関係で辞めました」と言う必要はなく「体力的にきつくて迷惑をかけてしまうので辞めました」と言った程度の嘘ならば全く構わないと思います。

もちろん過度な嘘や悪影響が出る嘘はよろしくありませんが、結局のところ面接で大事なのは転職回数以上に転職理由になってきますので、事前にしっかり準備しておけば問題ありません。

ポイントは「辞めた」のではなく「辞めざるを得なかった」状況を意識して考えましょう。

 

将来のことは分からない

「薬剤師の仕事は将来的にAIに置き換わり仕事がなくなる」と最近よく言われるようになりました。確かに完全に置き換わることはなくても薬剤師がやるべき仕事が徐々に減って、その分薬剤師の需要が減ることは実際に起こってくるかもしれません。

 

しかし将来の薬剤師の事を憂いてツライ今の状況を我慢した結果、明るい未来が待っているかと言われるとおそらく全然関係ありません

 

そしてその時に転職回数がどう影響するのかは全くの不透明であり、その心配をするぐらいならば今のうちから自分が本当に働きたい職場で働いて知識を身に付けた方が賢明です。

 

薬剤師が転職を繰り返す人のための職場の選び方

転職を繰り返すかもしれないことが不安で仕方ない人も多いですが、案外そうならないケースが多いです。

どうしてそう言えるのかと言えば、理由は転職するたびに自分がベストな職場を見つける事ができるからです。

「転職はリセットではなくチューニング」とはよく言ったもので、自分で転職を繰り返すことで自分に合った職場を上手く見つけ出せている人が多いんです。

 

しかし自分に合っている職場をいつまで経っても見つけられない場合もありますので、ここでは転職を繰り返す人が転職を終わらせるための方法を紹介します。

 

人間関係に自信がない場合は転職可能な職場を選ぶ

「毎回職場の人間関係が悪くなる」と言う人や「同じメンバーで同じ職場で働き続ける事に抵抗を感じてしまう」と言った薬剤師は案外少なくありません。そんな時は合法的に転職可能な職場を選びましょう。

それはズバリ派遣薬剤師として働く形をとる事です。

派遣薬剤師として働けば原則1年以内で契約が終わる事がほとんどになるため、長い人間関係を続けたくない人に大変おすすめできる働き方になります。そして当然期限が決められていますのであなたの意志で辞めたわけではありません。必然的に辞める事が決まっていたわけですからあなたの意志で転職を繰り返すわけではありません。

派遣薬剤師として働くならばファルマスタッフ一択。派遣薬剤師を募集している他の転職サイトもありますが、給料や労働環境を考えるならば絶対に利用しないと後悔します。

 

薬剤師が向いていないと考える

もし転職を繰り返して自分でも薄々感じているかもしれませんが、ひょっとするとあなたは薬剤師に向いていないのかもしれません。

しかしこの世の中にありとあらゆる仕事がある中で、あなたが薬剤師免許を持っているからと言って無理に薬剤師としての働き方に固執する必要はありません

もし薬剤師の働き方に疲れたというひとはこちらも参考にしてみてください。

薬剤師辞めたい
薬剤師免許があっても薬剤師として働く必要性はありません薬剤師を辞めたいと考えている人は無理に薬剤師として働く必要はありません。ここでは薬剤師として働きたくない人のセカンドキャリアを紹介し、より広い視野で「働く」ことについて考えていきます。...

 

転職を繰り返しても大したことではない

確かに転職を行う事は大きな不安が伴うと思いますが、実際はあなたにとっては大きなイベントだとしても周りにとっては大した出来事ではありません。それにもしあなたがツライ状況であったとしても転職回数を気にして我慢し続ける事は何のメリットもありません。

 

それに一番大切なことは転職を繰り返してしまうことではなくどうして転職する羽目になったのかと言う事を自己分析して、それを次の転職にうまく活用することになります。

 

それを繰り返しているうちに絶対に自分に合った薬剤師としての職場、もしくは薬剤師以外の生き方を見つけることができるでしょう。

 

しかしそれを恐れて今の職場に我慢して留まり続けても得られるものは何もありません。

繰り返しになりますが転職なんて大したことではありません。将来を不安に思わないで、まずは辞めることを考えてみてはいかがでしょうか。